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最近思うこと(日記・エッセイ)

2002.11.9(土) 先日の列車事故

 
6日(水曜日)の夜、会社を出て、JR新大阪駅の在来線改札まで行ったら、人身事故のため列車が大幅に遅れている。ホームは人が多くて危険なのでコンコースで待つようにというアナウンスもあり、どうやら電車が来る様子もない。私はためらいなく阪急電車にしようと、近くの阪急京都線南方駅へ向かった。並行線があるのは便利だ。その日はどんな事故かわからなかったが、翌朝の新聞を見て、救援の消防士が轢かれるニ重の事故だとわかった。前代未聞の事故ではないか。トラブルが起きたときの対応とは、鉄道会社において、こんなにリスキーなことだったのかと驚く。
 私鉄が発達している関西において、私はJR沿線に住んできたことが多い。毎日の通勤は、阪急の踏切をまたいでJRの千里丘駅を利用している。妻の父も郷里で元国鉄の駅の顔だった。JR西日本の信用回復に向けてがんばってほしい。

 中国共産党大会が昨日から始まったとニュースで見た。場所は「人民大会堂」である。(リンク写真参照) 今年北京旅行で行ってきた場所なので興味を引かれた。中も見てきたのでイメージが湧く。
 社会主義国に初めて行ってみて、その統制の仕組が少しわかったよう気がした。ただ、中国と北朝鮮とは全然違う。中国では、どこへ行ってもかまわないし、写真も自由だ。北朝鮮の報道を見ると怖い。

 今朝の朝日新聞「天声人語」で、アメリカ南部のサザンホスピタリティのことを書いていた。敗者の気持ちを持つことが世の中を良くする。敗戦後の日本、大阪、阪神タイガース、みんな何らかの敗者の気持ちを持っている。

 BBフォンが開通した。ヤフーBBの利用者に「BBフォン」が無料サービスとなる案内が来て、すぐに申し込んだら、これまたすぐに器材を送ってきて、昨夜自分でつないだ。ヤフーBBの申し込みから開通まで6ヶ月かかったのは、遠い昔のことのようだ。最近はほとんどが10営業日以内に開通しているそうだ。NTTさんには申し訳ないが、ヤフーの安さには大満足している。BBフォンはインターネットと同じ回線を使って電話をする仕組で、今までどおりの電話機を使う。無料サービスといっても、器材のレンタル料と基本料が無料で、電話の通話料だけは使った分だけ負担になる。通話先の相手がBBフォンなら無料、一般の相手に電話すると、3分につき7.5円。全国どこでも同じ。外国へもアメリカは同じ7.5円。アメリカに電話することはないが、北海道や、兄弟のいる東京方面には電話をすることがある。今までフュージョンで県外3分20円、県内10円だった。
 これで、北海道へ電話をしても、30分で75円。3日に一度、30分ずつしても月750円。妻に、思う存分電話していいよと言ったら、早速八雲の実家へ電話していた。通話の質も問題ないとのこと。


2002.11.6(水) エキスポタワー解体工事の巨大クレーン出現

 エキスポタワーの解体工事は、8月から始まったはずだが、外観上ほとんど変化のない日々が続き、ここへ来てようやく本格化してきたようだ。
 タワーの鉄骨を解体する工事に、そのタワーよりも高いクレーンが使われるというのは、当たり前のようだが、それはそれは楽しみであった。
 ついに、高さ140メートルのクレーンが出現した。遠くから見ると、なんでもないように見えるが、こんなに長いクレーンが世の中にあったことに驚く。まだ近くで見ていない。遠くから見える光景で、ぜひ側で見たいという欲求にかられる。


2002.11.2(土) 野球部今年最終戦

 
高槻市の萩谷総合公園野球場開設記念試合として行われた「日本生命vs松下電器」の試合を観てきた。松下電器との対戦は、同じ大阪でもあり因縁のライバルだけに、ただの親善試合とは違う入れ込みがある。
 天候は曇り。スタンドで観ていると寒い。新装の立派な球場での試合は10時40分開始。スタンドには大勢の観客。ほとんどが市の関係者と、この試合の後で行われる少年野球教室に参加する子供たちと父母。
 さて、私の職場にいる6人の選手たち。うち4人は投手だが、日本選手権で活躍した3人は控えに回り出番なく、新人の井前が中盤の3回を投げて2安打無失点。1死満塁のピンチもあったが落ち着いて切り抜けた。2人の野手のうち清水は5番DHでフル出場。0対0で迎えた6回に先制3ランホームランを放ち、9回にダメ押しのソロホームランも。もう一人の選手早川は代打で出て死球出塁。清水のホームランは、球場第1号本塁打ということになる。試合は8対1で勝ち、今年最後の試合を社会人野球日本一の貫録を見せて終えた。今年は都市対抗の予選敗退があり、日本選手権優勝あり、いろいろあった年だ。これからにつながる試合を観た。

 先週の日曜日、妻と万博公園へ行った。コスモスが満開で華やかだった。日本庭園にも行って、随分いい運動になったと思うが、歩数は1万5千歩。私が北京で最高1日5万歩も歩いたのが、スゴイ記録だと改めて思う。


2002.10.26(土) 炊飯ジャー

 炊飯ジャーというと、まさにご飯を炊く炊飯器の話。
 家で6年半使ってきた炊飯ジャーが、汁がこぼれるとかで、そろそろ買い換えかと話していた。それなら、いい方法があると、Yahooのオークションで探してみた。オークションは新品の製品が出品されることも多く、それで商売をしている電器屋もあるのだ。
 妻がパンフレットをどこかで手に入れてきたナショナルの最新型を探してみたら、ちょうど何件かの出品があった。このテの電気器具で、中古品の出品はない。新品で業者からの出品なので、実質的に通信販売と思えばいい。毎日食べるご飯のためだから、この際、最高の機能を持った機種にしようと妻は考えた。定価は65000円、電器量販店で49800円。炊飯ジャーの値段がこんなにするものかと意外だった。それ以上の機種は存在しないらしい。ナショナルは一番高いようだ。
 さてその機種に対して、送料先方負担など、最も条件の良い業者を選び、入札締め切りの前日に、最低の「開始値」で入札し、それ以上競り上がることも無く落札した。32500円(プラス消費税)だった。
 きょう宅急便で無事に品物が届き、早速ご飯を炊いて食べることになった。う〜ん、さすがにうまい。炊き立てだからうまいのだが、それにしても、昨日までと同じ米を使って、これだけはっきりと美味さが出ると、感動する。息子たちも同じ感想を言っている。機能的な説明は色々書いてあるが、とにかく最高のご飯を炊くための炊飯器であることは間違いないようだ。それが半額で購入できたことに驚く。
 ネットオークションは、常に何でも半額ということではない。新品なら、だいたい大手量販店で買う値段よりも少し安い程度で落札している。この製品がなぜこんなに安く出たかはわからないが、おそらく、在庫の関係と、最近同型機種で色違いが発売されたことで、この機種が安く出せる状況になっているのではないだろうか。美味しいご飯で我家が明るくなった、と言えばオーバーだが、かなりそういう状態なのである。

  
2002.10.20(日) 社会人野球日本選手権

 またも、と自分の手柄にするつもりはないが、私のいる所に優勝を呼び込む私の不思議なパワーが実証された。「ホークス頑張れ」のハンドルネームで掲示板に登場するH君も、同様に今大阪にいて、福岡、大阪と、私とH君のパワーが重なり、きょうの優勝となった。と、ここまで自分本位に考えるのは程ほどにして、とにかく素晴らしい試合の連続で、都市対抗予選敗退の屈辱を晴らした我が野球部には、心からおめでとうと言いたい。
 1回戦から決勝まで、どの試合も先取点を取り、逆に、序盤3回までの失点はゼロ。投手は早めの継投で相手の反撃を許さない。過去の悔しい経験をバネにして、リベンジを果たした。
 この大会、私は5試合全部の応援をした。野球、野球の9日間だった。優勝が決まった後、応援歌を斉唱するとき、感動でこみ上げるものがあった。歌えなくなったのだ。
 負けたら次の試合がない戦いを最後まで戦えることが何より良かった。夏の都市対抗予選は、勝てば本大会出場決定で終わるところ、負けては次、負けてはまた次と、試合が続き、結局最後まで負けてしまった。都市対抗には補強選手で10人以上の選手が他チームの釜の飯を食いに行き、残った選手は必死で練習をしたという。13年ぶりのこの状況が、優勝につながる力となったに違いない。私の所属の選手たちの活躍もうれしいし、出番がなくても気持ちを一つにして戦った選手を心から称えたい。
 うちの所属の早川選手は一度だけの打席だった。清水選手は2度でノーヒット。選手の家族が試合の応援に来ているのはよくある光景だが、清水の奥さんのお母さんが全試合に来ておられて、少ない清水の出番を応援していた。昨年はたった1試合。今年は5試合となった。土井のお父さんは、どんな試合にも応援に来ていただいている。きょうの試合後、お父さんにお会いしたら、4年前の逆転サヨナラ負けがようやく吹っ切れたと、本人のことのように言われたが、実はお父さん自身が罪を背負っていたのではないかと思う。
 昨年のこの大会、杉内(現ダイエー)を擁する三菱重工長崎に敗れた。この夏は都市対抗にも出られなかった。社会人野球のチームは厳しい環境の中で存在意義を問われ続ける。この優勝が、会社の全職員の元気の素になれば、また日本の野球の振興のためにも存在意義はある。



2002.10.12(土) ジミー・カーター

 
ノーベル賞の話題が連日テレビを賑わしているが、アメリカのカーター元大統領がノーベル平和賞に決まったニュースは、私個人的にとてもうれしい。
 1979年、アトランタに滞在したとき、大統領はカーターだった。地元ジョージア州知事から大統領になって間もない頃である。歴代大統領の中で唯一、南部出身の大統領だ。戦争に負けたことがない国アメリカにおいては、常に政治も外交も北部の勝者の論理で行われる。今のアメリカもまさにそうだ。アメリカの中でこの南部だけは南北戦争での敗戦体験があって、どこかに敗者の精神が宿る。カーターが人権や平和の人とイメージされるのは、南部出身だったことと無関係ではないと思う。
 
 さて、メジャーリーグではブレーブスが地区シリーズで敗退。毎年地区優勝なのに、ここ一番のシリーズになると負ける。レギュラーシーズン中はあんなに地元ファンを喜ばせておいて、短期決戦のポストシーズンはあっさり散ってしまう。球界を代表する投手王国なのだが。

 巨人の松井が三冠ならず。それを止めたのは我が社の野球部出身、福留だ。あっぱれ。よくやった。
 中日よりも巨人の方が早く試合を消化する日程になっていたことが、結果的には松井を不利にしたとも言える。福留としては2試合ほど打席に立たない日もあって、タイトルのための調整を、巨人ファンにとっては許しがたい心情だろう。福留もプロとしてタイトルを狙うのは当然であり、松井はそれを超えてこそ三冠王なのだから、カブレラやローズのときのフォアボールよりは非難の声も少ない。福留も14日の最終戦には思い切り打ちまくってほしい。きょうは、大阪ドームでの社会人野球日本選手権に福留も応援に来る。



2002.10.6(日) NYヤンキース敗退

 
アメリカのプロ野球は地区シリーズ(プレーオフ)が一見複雑に展開されていて、興味のない人には断片的なニュースを見てもよくわからないだろう。日本シリーズが巨人と西武の対戦で行われること、先に4勝した方が優勝で「日本一」となることは理解しやすいのだが、アメリカではちょっと複雑。
 アメリカン・リーグとナショナル・リーグの二つがあることは日本と同じ。但し、ひとつのリーグに3つの地区がある。リーグ戦では、地区の中で順位を競うのだが、他の地区との試合もあり、他のリーグとの交流試合もある。(日本でもセ・パ・交流試合を導入する案があるが、読売の反対で実現しない) 全ての試合の勝率で地区内の順位を競い、地区の1位の3チームと、2位のうちで最も勝率のいいチームが出て(ワイルドカードと言われる)、プレーオフが今行われている。そこできょう、NYヤンキースが敗れ、1勝3敗となって敗退した。ヤンキースといえば本当に最強のチームで、日本の巨人軍の比ではない。そのヤンキースが早くも敗退とは、番狂わせなのだ。もう一方、昨年のワールドシリーズの覇者ダイヤモンドバックスも今日で敗退。
 私が長年のファンにしているアトランタ・ブレーブスは2勝1敗と優位に立っている。ヤンキースとワールドシリーズで対戦して勝つ日が来ることを夢に見ているのだが、今年は少なくとも、それはなくなった。
 がんばれブレーブス。


2002.10.5(土) 高校野球

 
高校野球の秋季大会が今たけなわ。近畿大会の大阪府予選を万博球場で見てきた。5回戦ともなると、なかなかの好カードで、見応えがある。夏の大会の予選と違って、気候がいい季節なので、観客席オール芝生席のこの球場ではとても気持ちよく観戦できる。原チャで10分。いつもこの球場のあたりは閑散としてのどかな場所なのだが、きょうは賑やかだ。
 PL学園と履正社高校の試合は、PLの圧勝に終わった。履正社は、長男の出身校で、夏の甲子園にも出たことがある名門なのだが、きょうの試合を見る限りでは、実力差が大きい。この球場で、平成7年に見たPLの福留は、やはり飛びぬけた存在感があった。その後、近鉄の指名を断り、日本生命に入社し、3年経って中日へ。今、巨人の松井の3冠王を止めるかどうかの立役者。巨人ファンには悪いが、私は福留が首位打者になるのを応援している。
 東海大仰星と関西創価はどちらも甲子園の経験をもつ強豪。好投手の投げあいで、最終回に1点を取った東海大仰星が勝利。迫力のある試合だった。

 来週の土曜日は大阪ドームで社会人野球日本選手権の応援だ。



2002.9.29(日) 茨木国際ゴルフ倶楽部

 
昨日久しぶりのゴルフだった。場所は茨木国際ゴルフ倶楽部。自宅から車で20分という驚異の近さだ。アメリカではゴルフ場が近かったのを思い出す。大都市でも大体30分以内なのだ。
 このゴルフ場のすぐ隣に、うちの三男が通っていた摂陵高校がある。
 ところでこのゴルフ場のクラブハウスからは、万博公園や、遠くは大阪市内の大きなビルが見える。太陽の塔の真後ろになるので、太陽の塔の向こうにはエキスポタワーが見える。8月から解体工事が始まったのだが、まだ姿に変化はない。どうやらタワーの足元にあった建物の解体から始まっていて、本格的にタワーの鉄骨が解体されるのは11月頃らしい。工事計画ではあのタワーよりも高いクレーンが設置されるというから、見ものだ。
 ゴルフの成績はともかく、この日は一日中雨の予報だったところ、家を出るときに上がって、ついに最後まで雨は降らなかった。
 きょうは日曜日、ベルリンマラソンで高橋尚子が優勝。Qちゃんの出身校、大阪学院大学は、我が家の近くである。
 


2002.9.28(土) 一万人の第九

 「SUNTORY 1万人の第九」というコンサートが今年で20回目となる。毎年12月初旬の日曜日に大阪城ホールで行われるが、今年は12月1日(日)午後3時から。その名の通り、出演者が1万人のコンサート。最初の頃は、演奏と合唱で1万人に満たず、合唱の部分の一部を観客と一緒に歌うことで1万人以上だとしてきたが、最近では、合唱だけで1万数千人になり、一般公募の合唱参加者は先着順ですぐに受付終了となる。今年も6月に受付があった。パート別ではアルトが最も参加希望者が多く、最も少ないのはテノール。
 私は5年前の15回記念のときに合唱で参加した。そして今年も参加したいと思っている。5年前は私にとって初めての第九であり、出演者である自分が感動してしまうコンサートだった。大勢の人がひとつになって合唱をすることが、かくも感動的なものか、予定外に涙が出て、フィナーレの蛍の光が歌えなかった。
 今年もあの感動をと、受付初日にインターネットで申し込み、9月から隔週の日曜日朝のレッスンに通っている。全員がそろう練習は本番前日に3時間の総合リハーサルのみ。毎年、ゲストのアーティストが出演して、第九だけでない楽しみもある。今年は歌手の平井堅。チケットの発売は10月6日から、全席4500円だそうだ。会場の大半が出演者で、観客は出演者に取り囲まれて第九を聴く。私はそのどちらも体験しているが、どちらもいいもので、観客のときは自分も歌ってみたいと思ったし、出演者のときは客席で大演奏を堪能したいと思った。今年は思い切り納得のいくように歌いたい。


2002.9.21(土) ロンドンの英語学校

 
ロンドンの英語学校に留学した後、北朝鮮に拉致された有本恵子さんについて、思うことがある。私がその方を知っているわけではないが、その状況が私なりに見えるような気がするのだ。
 有本恵子さんが学んだ英語学校がテレビに写っていたことがある。私が1979年の6月、ロンドンで1ヶ月間通った英語学校とは別のようだが、ロンドンにはいくつか同様の英語学校がある。英語学校だから英語を身に付けるために来ている学生、つまり、私のように英語を使わない国の人たちばかりである。ドイツ、フランス、スイス、イタリア、それに、中近東やアフリカ、アジアなど、まさに世界各国から来ている。社会人のほうが多い。私はホームステイで二食付きのところに1ヶ月泊まったが、ところによってはあまり家族と対話の無い下宿のようなところもある。仲間数人でアパートを借りているケースもあるようだ。
 私のホームは、年配の未亡人とその娘がいて、学生は同じ英語学校に通う4人だった。私のほかに、スイスの若い男の学生(この人は、同時期に同じ学校にきていた日本人女性と結婚し今もスイス在住。一時日本に勤務したこともある)、ドイツの秘書をしている女性、ザイールの男性技師(黒人)が下宿仲間であり、食事を一緒にし、通学もだいたい一緒だった。赤い二階建てバスに乗っての通学である。学校にはさらに色んな国の人がいて、クラスメイトはもちろん、他の人ともカフェテリアで話すことが多い。朝の授業前、休憩時間、昼休みなど頻繁にコーヒーや紅茶を飲みながら、むしろ積極的に「英語」で話をする。これほど国際色豊かな場所で、しかもロンドンという日本から遠く離れた土地にいると、世界観が変わる。また日本に戻って普通の生活をするよりも、特に急がなければ、もう少し海外で何かしてみたいと思う心理も当然と思える。日本人の女性が一人で来ているケースもある。恋が芽生えて上述のスイス人と結婚したケースだってあるぐらい、国際的だ。
 学校の期間は最短で1ヶ月。2−3ヶ月のコースもある。いつまでここで勉強して、国へ帰って何をするという明確な計画のない人もいる。日本人にそのテが多いと思う。
 私にとって、ロンドンの英語学校で学んだ1ヶ月は、コンサートや博物館、名所旧跡などの社会見学も含め、この上なく貴重なときだったが、有本恵子さんの拉致事件で、危険な留学のイメージになるのが残念だ。しかし、目的をもって行かなければ、危険も含めて色んな可能性があることも確かだ。


2002.9.16(敬老の日・振替休日) 法善寺横丁

 大阪では中座の火災から1週間になり、類焼した法善寺横丁の復活を望む声が起こっている。火災の後、まだその現場には行っていないが、巡る思いは尽きない。法善寺横丁には二本の路地があって、狭いのだが、それがむしろ情緒でもある。伝統はあるが決して高級料亭の集まりではない。私も、会社の忘年会や歓迎会、送別会などでよく昔から利用したものだ。よくニュースに出ている正弁丹吾亭にも何度か行った。水掛不動が大阪の街の風物誌となり、よそから来た人たちには一応ここを案内する。USJに来ても、やはり大阪ではここを見ておいたほうがいい。夫婦善哉のぜんざいを食べるのも話の種になる。酒飲みでもない私だが、ここには何か惹かれるものがある。阪神タイガースや近鉄バファローズが優勝したときに道頓堀に飛び込む人が大勢いるが、理由などない、何か人を引き付けるものがあって、そうさせるのだろう。
 中座の隣にある「今井」という老舗のうどん屋も全焼した。きつねうどんの手本ともいえる芸術的なうどん。そして今の季節には栗ご飯がうまい。食べられないと思うと、殊のほか食べたくなる。


2002.9.15(日) 万博公園は秋の気配

 夕方、万博公園に行ってきた。バイクで近所のホームセンターへ行ってノートを1冊買ったあと、そのまま道なりに万博公園へ行ってみたのだ。公園の中をほとんど休まずに1時間半ぐらい歩き、いい運動になった。真夏に比べれば随分多くの人たちでにぎわっている。それでも、この公園の広さは、いかに多くの入園者があってもゆったりと受け入れてくれる。
 木々の葉の緑が心なしか色あせて、中にはもう黄色くなっているのさえある。この公園では季節がどんどんやってくる。この時期、花がほとんど無いのだが、日本庭園で、萩が咲き始めているのを見つけた。秋の陽が落ちるのは早い。池の大きな鯉たちは何を思うのか。ここの鯉は万博の時にここに借りてきた血統書つきの高価な鯉の子孫たちで、万博の後、鯉は返したが、子孫がたくさん残ったのだそうだ。

 Yahooのオークションで初めて買い物をした。原付のバッテリーが長年の役目を果たしたので買うことにし、ホームセンターで見たら、5980円だった。Yahooのオークションをのぞいて見たら、4400円。消費税・送料不要。一発で落札。なんの事は無い。入札開始価格と落札希望価格(この値がついたらそこで落札となる)が同じ4400円だから、私が4400円を入札した瞬間に落札となる。これはオークションというより、ネットショッピングだ。Yahooのオークションの場を借りて商売をするうまい方法か。それでも、無事に税込で考えたら2000円近く安い値段で目的のバッテリーを入手し、きょう取り付けを完了した。
 オークションに出ている品物をいろいろ見ていると、かなり目に付くのが新品の製品。デジカメもこの手でイケルかなと考え、何百とあるデジカメの出品を色々比較してみる。コジマで買える値段よりも高く落札していることもあって、これは慎重にしないと損をすることもありそうだ。ヨドバシカメラでは、販売価格の10〜20%のポイントがつくが、これを実質の値引きと考えれば、かなり安いことになる。自分が買いたい商品を最も安く買うことにこの際頑張ってみよう。ただ、オークションで見ていると、少し前の型の中古が安い。いい物だったら、とりあえずそれでもいい。といいながら、デジカメを買うのは何時の日か。


2002.9.14(土) 大阪ドームでバブルヘッド人形をGET!

 大阪ドームで、近鉄vs西武を観戦した。3時からの試合開始。その二時間前が開場だが、さらにそれよりも早く到着して、外野席の入場門に並んだ。座り込んで弁当を食べるにはちょうど良い時間だ。
 そんなに早く行くのは、きょうの入場者先着1万名にもらえる中村紀洋選手のバブルヘッド人形がほしいからだ。1時に場内に入り、無事に人形をもらって、私は外野席の例の場所に陣取った。センターよりも少しレフト寄りの前から3列目。これこそ、昨年の9月27日、この試合に勝てば優勝の近鉄対オリックス。9回裏近鉄の攻撃は3点差を追う場面で、代打北川の「代打・逆転・満塁・サヨナラ・優勝決定ホームラン」。、その瞬間に優勝が決まった、その打球がスタンドインしたその場所なのだ。西武のフリーバッティングをたっぷりと見ながら、去年のそのときのことを思い返し、たまに近くまで飛んでくる打球に、緊張感が走り、のんびりムードが醒める。この周りに座っている人たちは、きっと知らないと思う。この場所が特別な場所だということを。
 バブルヘッド人形は、マリナーズがイチローのを作って入場者に配ったのが日本にも報じられたが、それと同じことを近鉄はたまに大阪ドームで行っている。ただ私はこれが初めて。ズシリと重い。こんな立派なのをタダでもらっていいのかと恐縮に思い、随分得をしたような気がする。スポンサーは@ローン。人形の台座にマークが入っている。このように、スポンサーの提供で入場者にグッズを配る方式は、ニューヨークのメッツの試合のときにもあった。プラスチックのマグカップをもらって、我が家で今も使っている。
 試合の方は、その人形の中村が3ランホームランの活躍で4対0、近鉄の快勝だ。西武の怪物、カブレラと近鉄のピッチャー高村の勝負は見応えがあった。きょうの入場者は、土曜日にもかかわらず2万3千人。優勝争いの対戦なのだが、優勝の可能性がほとんどなくなったら、もうガラガラの状態なのだ。一昨年まではもっとガラガラだった。どうしても阪神の方が人気がある。阪神は年初の勢いはどこへやら。現在5位にまで下がっている。
 

2002.9.11(水) WTC倒壊から1年

 1年前の夜、ニュースステーションの画面に突然現れたビル火災の画像。WTC(世界貿易センター)であることは、見た瞬間にわかった。私はそれまで、ニューヨークに二度行った。その度に、必ずWTCには昇ったし、どこからでも目立って、マンハッタンの風景の中心をなしていたビルだから、ニューヨークの印象のbPでもある。最高の撮影スポットは、東側のブルックリン橋を渡り、橋の向こうからマンハッタンのビル群とひときわ高くツインでそびえるWTCを写す場所だ。
 ビルと3000人の命と私も含め多くの人々の夢を奪ったテロ事件に、憤りを感じる。一方、どうも引っかかるのは、今年北京の記念館で見た日本人による虐殺の記録。この方が何十倍も重い残虐な行為であったことを私は忘れられないのだ。


2002.9.7(土) PROMS・ラストナイト

 クラシック音楽のコンサートが世界に生中継されることは稀である。私の知っている限り、毎年必ず世界に向けて生放送されるコンサートは2つしかない。ひとつは、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート。小澤征爾が指揮をするようになったこともあって、このコンサートは良く知られている。もうひとつのコンサートは、と人に聞いても、今までに答えられる人はいなかった。
 毎年7月中旬から9月中旬まで、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールを会場にして連日いろんなコンサートが開かれる「PROMS」という音楽祭がある。私も妻と旅行した1995年8月に一度そのコンサートに行くことができた。その音楽祭の最終日が9月の第二土曜日。今度の土曜日、日本時間では深夜、翌朝未明になるが、世界に中継される「PROMS Last Night」のコンサートがあるのだ。
 私は毎年ビデオに録って、あとでゆっくり何度も見ている。ホールは築300年以上、8千人収容の円形ドーム型。アリーナ席と言う真中のフロアは、席も何も無い板の上の本当の立ち席。演奏する曲はクラシックの中でもポップス調の聴きやすいもので、合唱や独唱、客席も一体となって歌う場面もある。「威風堂々」「ルール・ブリタニア」「イェルサレム」そしてイギリス国歌と、皆立って歌っている。近くのハイド・パークには特設ステージとスクリーンが設けられ、数万人が集まっている。ホールの中と外がつながっている。クラシックコンサートだから、静かに聴くのかというと、まるで違う。観客は小旗を手に、帽子や衣装をまとい、歓声、野次、指笛、音の出るものを演奏中も盛んに鳴らす。こんな楽しいクラシックコンサートがあることを知らない人が多いと思うが、ぜひ一度、ビデオに録画して見てほしい。もちろん、私も今度の土曜日には録画の予約を忘れないようにする。一生のうちに一度でいいから、プロムス・ラストナイトに行ってみたい。しかしチケットが取れない。過去何年か、もし取れたら、1泊2日でもいいからロンドンへ行くつもりでチャレンジしたが、取れない。来年もチャレンジはしてみたい。昨年、このコンサートは、アメリカの同時多発テロの直後で、内容を大幅に自粛したものに変えて開催された。その最後に指揮者がスピーチで「来年はいつものPROMSをしましょう」と言ったので、正直私はほっとした。今年も楽しくなりそうだ。
 
番組は、「プロムス・ラストナイト・コンサート」
 NHK衛星第2で、日本時間の9月15日(日)午前3時30分〜7時
 つまり土曜日の深夜
 途中15分間ぐらいコンサートの休憩の時間に他の音楽の放送が流れるかもしれない。
 録画の速度を普通にすると最後まで録画できないのでご注意を。
 後半のクライマックスをしっかり見て楽しんでほしい。



2002.9.7(土) ウェストミンスター寺院の鐘

 ロンドンにウェストミンスター寺院という大きな教会がある。イギリスの王室の教会でもある。市内の中心にあって、交通の要所でもあり、多くの観光客が訪れる場所だ。王室の戴冠式や結婚式などが行われ、ダイアナ妃の葬儀もここだった。
 私が昔ロンドンに滞在したときも、妻と旅行で行ったときも、結局タイミングが合わず、一度も聞いていないのだが、30分ごとに鳴るここの鐘のメロディーは、とても有名で、世界中で最もよく聴かれるメロディーかもしれない。ダイアナ妃の葬儀が中継されていたとき、葬儀とは関係なしに時刻どおり鐘が鳴っているのを私はテレビを通じて聴いた。ちょうど葬列が教会の玄関から出るときだった。
 会社の時計のチャイムも、このメロディーなのだ。どこでもよく使われているので、知らない人も聴いたらすぐにわかる旋律だ。我が家の玄関のドアを開けると鳴るのもこのメロディー。かつて世界を支配した大英帝国の力がいまこうして、チャイムのメロディーという形で世界中に残っている。ホームページでメロディーを表現するスキルを持ち合わせないのですが、どんなメロディーか知りたい方は、ちなみに、一日に10回チャイムを聞いたら8回ぐらいがそれだから、わかるはずです。



2002.9.1(日) 自治会の草取り

 今朝9時から、自治会の行事で、公園と遊歩道の草取りをした。一昨年は単身赴任中の福岡から帰ってきていて参加したが、昨年はサボった。参加するのは年配者が多い。少し早く行ったら、年配女性の井戸端会議に参加する状態になり、私もこのメンバーの話に入ることができる年になったのかと感慨深い。それとも20年以上前から営業管理職で培ったものか。
 公衆トイレを市の委託で掃除している女性がいる。私は一度も利用したことが無いが、きょうは中を見せてもらった。とてもきれいに掃除している。3人が交代で掃除するそうだ。ぼやきを聞いた。水洗の便器に捨てられている物の事例。汚れたパンツ。犬の糞を入れたビニール袋。これが詰まって大変な修理になったそうだ。こんなものを流したら詰まるのは誰でもわかるはずだが、人が見ていないとやる人がいるのだ。地元の人ではないと信じたい。それは犯罪だろう。
 日頃話すこともない人たちと、1時間、汗だくで作業をした。私も毎日朝晩に通る遊歩道だから、恩返しのつもりで汗をかいた。市役所からも何人か参加している。お土産に市から提供された花の苗をたくさんもらい、自宅で鉢に植えた。



2002.8.31(土) QBハウス


 「QBハウス」という理容チェーンが全国各地に店を出している。ベンチャー企業である。街の人通りの多い所を中心に、フランチャイズ店をどんどん出す。福岡にいたときから私もその店をよく利用していた。きょうも阪急茨木の駅の2階にあるQBハウスに行ってきた。狭い店に3席あって、3人の店員(とこやさん)がフル稼働でやっている。自販機でカードを買う。1000円だ。順番を待つ席には雑誌などない。私の前に3人待っていた。普通のとこやなら、3人でやっていても1−2時間待つケースである。
10分待って私の番になり、カットの所要時間は10分。それで終わりだ。もちろん丁寧ではないが、仕事をカットのみに特化して、余分なサービスは一切しない。顔そりなど、自分でできることはしない。この合理的なコンセプトで、1000円のとこやが実現したのだ。1時間に6人をこなす技術者のスキルは高い。場数を踏むことが技術向上につながるのだと思う。そういえばアメリカのとこやもこの方式だった。カット、シャンプー、髭剃りなど、パーツごとの料金で、頼んだものだけやってくれる。それをこの店では、カットのみにしたので、設備も簡単だ。
 私は必ずこの店を利用している。安いことと、時間が節約できること。この2点で気分もいい。女性客が多い事にも感心する。カット1000円は同じ。
 私がいつもQBハウスに行くのを家族はみんな知っているし、PRもするのだが、家族は誰も行こうとしない。店が近所にないという短所もあるが、「安いから下手だ」という先入観念があるようで、無理に勧めても、結果が気に入らなければいけないので、私は人には勧めないようにしている。勧めはしませんが、それはどこにあるのか興味のある方はどうぞ。
  http://www.qbhouse.co.jp/index2.htm

 
自宅に最も近かったダイエーが閉店となり、その跡がどうなっているか、近くを通った際に寄ってみた。看板は消え、敷地を工事用の柵で囲んでいて、人の姿はない。一帯が寂しくなった。次の利用計画があるわけでもない。


2002.8.28(水)  ガンバレ稲本潤一


 
サッカーの稲本潤一がヨーロッパで活躍している。ハットトリックのニュースがきょうのスポーツニュースを賑わし、とてもうれしい。ワールドカップでも2得点の大活躍だった。
 稲本は中学生のときからガンバ大阪のユースに入っていて、Jリーグの選手と高校の両立はさすがに大変だった。通信制の向陽台高校で学んだ。この学校は大阪府茨木市にあり、うちの三男が行っていた摂陵高校と同じ校舎。通学バスも一緒だし、通信制でも時々登校する稲本を見たことがあるそうだ。息子より1年上になる。見たことがあるという程度だから、知り合いとはいえないが、私までどこか親近感がわく。
 稲本が高校生の頃、ガンバ大阪の選手でもあるが、国体の試合に大阪代表で出ていて、同年代の選手たちの中では、まるで子供相手にサッカーで遊んでいるような、大人っぽい稲本を、間近に見たことがある。その後、ガンバの中心選手、日本代表、そしてヨーロッパへとステップアップしていくのを、我が子のような気持ちで見ている。ガンバレ稲本潤一!


2002.8.24(土)  中国には太った人がいない

 お盆休みが終わり、急に涼しくなった。北海道は寒いらしい。サンフランシスコもなぜか寒いようだ。BS1で野球の中継を見たら、まるで冬の野球観戦のような服装で、観客がうずくまって見ている。サンフランシスコといえば年じゅう暑くも寒くもない住み良い街のはずだが、これも異常気象か。
 金のかからない北京旅行は、結局5日間2万円で済み、帰ってきて写真の現像を4本出したら、6千円もかかった。中国との物価の違いを改めて実感する。
 5日間の北京を振り返り、ふと思うことがある。中国には太っている人がいなかった。中国の人の食生活がどんなものか、あまりよくわからなかったが、おそらく贅沢はしていない。
 もうひとつ、女性の仕事振りが目立つ。仕事に男女の差はないと言える。バスや地下鉄の運転手には女性もたくさんいるし、どこへ行っても、仕事をする女性ばかりが目立つ。
 このHPで旅行記を公開したが、本当の旅行記の執筆はこれから。何ヶ月かかかる。私にとって旅の楽しみはまだまだこれから続くのである。
 今までに完成した旅行記は、次の3編。
 1995年 パリ、ロンドン
 1997年 ニューヨーク、アトランタ
 1999年 香港
 未完成なのが1979年の分。古い話になってしまうが、長編なので定年後にでも完成すればいいかと思っている。
 
2002.8.24-2002.11.9