中国の人たちにとって、日本との戦争は怒りをもって記憶されている。
日本軍の残虐な行為を展示する記念館を盧溝橋の近くに設け、様々な世代に語り継ぐための教材にしている。日本人である私がここを見に来ていいのか、と考えもしたが、私はあえて見た。展示物の解説は全て、中国語・日本語・英語で書かれている。展示の締めくくりは、田中角栄総理の訪中、日中国交回復や村山富市総理がこの記念館を訪れた時の写真、そして日中友好のモニュメントで閉じられている。重いものをたくさん見たような気がする。戦後生まれの私にも、戦争が悲惨で、もう絶対に繰り返してはならないものであることを植え付けてくれる展示であった。