淀工(大阪府立淀川工科高校)第51回グリーンコンサート
 
 2023(令和5)年1月15日(日)16:30
 フェスティバルホール
(大阪市北区中之島) 

このコンサートは毎年この時期に行われます。
初めてではありません。
過去何回か観に行ったのですが、それはコロナ渦の前でした。
今回、コロナ後の制約の多い中で開かれたコンサートですが、やはり感動的でした。

そもそも、この学校の吹奏楽部は、全国トップの実力を保ち続け、卒業コンサートとも言えるこの時期のコンサートを、フェスティバルホールで、しかも土日の4回公演で行ってきました。
今回は縮小して3回公演。その最終回を観てきたわけです。

公立高校の吹奏楽部が、これほどの演奏の質を見せ、観客を集める。驚きです。
毎年入れ替わる部員。音楽専門の学科があるわけでもない通常の工業高校です。
その部活です。
コロナと戦い、長年指導された丸谷明夫先生が急逝し、それでもなお、ここまでのコンサートを造りあげた指導者と生徒たちには、称賛の拍手をどれだけ贈っても足りません。

チケットは2千円。安いのはありがたい。しかしこれがなかなか買えないのです。
発売のタイミングが読めなくて、ネットに出たら直ぐに買うしかありません。
関西の中高校の吹奏楽部の生徒たちが学校単位でたくさん観に来るので、一般人は買いにくいんです。

今回のプログラムは、コロナ対策で演出をやや抑えたものになりましたが、どの演奏もメドレーを交えて盛りだくさんの感動を呼びます。OBが参加するプログラムもあります。OBが参加するというのが同窓会のような気軽さではなく、淀工のOBとしての力のこもった練習と演奏でこのコンサートを盛り上げようとする気迫が感じれらます。世界的指揮者の佐渡裕さんも飛び入り参加で1曲指揮をされました。3回公演のこの回だけのサプライズでしたので、ラッキーでした。

「ローマの松」は鳥肌が立ちました。演奏がうまい、というよりもパワーと迫力を全身で受ける感じです。
部活の発表会の場でもあるので、見に来ている親御さんも多いはずですが、これはどうみても部活の発表会を超えていますね。

3年生が舞台の最前列に並び、丸谷先生のあとを継いだ顧問の出向井先生が3年生を称えるコメントを述べると、みんな涙があふれていました。

私は、吹奏楽に携わった経験はありません。楽器も全然できません。でも観るのは好きです。



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