ウィーン国立オペラ座 「トゥーランドット」

2016.5.8 Sun. 19:00



初めてウィーンを訪れる旅行でした。
長旅を経てウィーンに到着した初日の夜7時からのオペラ。
世界3大オペラ劇場の一つと言われるここで、もちろん初めての観劇です。
演目は、トゥーランドット。
フィギュアスケートの曲に良く使われるのがこのオペラの中の曲「誰も寝てはならぬ」。
私にとっても、一番好きでなじみのあるオペラなので、旅行の日程はこの日に合わせて企画し、チケットをネットで予約し、ずっと楽しみにしていました。



玄関から中に入ると、チケットを見せたり切られたりするところはありません。
この国(オーストリア)では、劇場やコンサートホール、鉄道などすべて改札がありません。
自主的にチケットを持った人だけが入ることになります。

ただ、チケットを見せたら、席を教えてくれる係員は随所にたくさんいましたので、私には安心です。
私の席はボックス席の下から2層目、3番ボックスの前列1番。
つまりどういうものかというと、一番高い席ではないものの、オペラ鑑賞の雰囲気があり、見やすいとても良い席です。

開演5分前の場内の様子です。
この写真に見えるボックス席の下から2段目、右から3つ目の右端の席が、私の席のちょうど反対側にあたります。


オペラがどうだったか。言葉で上手に表わすことができません。
プッチーニ作曲オペラ「トゥーランドット」は、音楽と歌詞は決まっていても、演出、衣装などは自由に企画できるものなんだと言うことを、あらためて知らされました。
とても斬新でした。
このオペラでは、終始、大合唱がありますが、その合唱の人たちが、オペラの観客席に座っているような場を舞台上に設けられているところから始まり、時には題目に沿って中国の市民の装いとなり、これだけの大人数(おそらく70人ぐらい)のオペラ歌手が、たくましく美しく歌い挙げるところは実に圧巻です。
主役のカラフ役の歌唱力はもちろん、トゥーランドット姫の、そして最も多くの拍手喝さいを得ていたのは召使いの女性リュウ役の歌唱と演技でした。私も、その場面は涙がこみ上げました。

感動のオペラ「トゥーランドット」。
もちろん、私の「思い出のチケット」に残します。

終演後のオペラ座前。       2016.5.8 Sun. 9:47pm




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