甲子園
第89回全国高校野球選手権大会第4日
  2007.8.11 Sat.
(翌日)大会第5日 2007.8.12 Sun
アルプススタンド.のチケット
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第2試合から第4試合(19:31終了)まで、9時間以上の観戦となった。
満員の第1試合終了後、待った末ようやく発売された内野特別自由席券。どちらかと言うと空いていると予想して三塁側を購入した。
激戦、接戦、9回2アウトからの逆転、間一髪のホームイン。
優勝候補も敗れる濃い試合ばかりだった。
天気は朝から晩まで快晴。しかし甲子園のスタンドは、風が吹いて涼しいのです。

第2試合、大垣日大の応援団がそろったのは4回終了後ぐらい。帰省ラッシュの名神高速道路の渋滞を予測して出発時刻を決めるのは、さぞかし難しいことだろう。

第1試合を自宅のテレビで見ていて、内野席まで超満員の様子から、きょうは外野席にもぐりこむしかないと思って出かけたのだが、なんと、1塁側内野席までギッシリの創価応援団は、試合が終わると引き揚げてガラガラの状態になった。内野席は一般客の席なので、こういうことは珍しい。

3年間の福岡勤務で福岡県に縁のある私は、ひそかに東福岡を応援したのだが、9回2アウトからの攻撃で、2点差を埋める同点劇は、鳥肌が立った。浅く守っていた外野からのバックホームと2塁走者のクロスプレー、それは、正に間一髪だった。

2年連続優勝と、昨年は早実に敗れたものの、3年連続甲子園決勝進出の駒大苫小牧は、必ずしも完成度の高いチームではなかった。対する広陵(広島)は、名門ではあるが、やはり今の王者たる駒大苫小牧との対戦に、力んでミスをして失点。最後までこの得点差で行くのかと思いきや、最終回の駒苫には、平常心を失う場面が続き3失点、しかし9回裏に1点差に詰める粘りは見事だった。

広陵としては、紙一重の勝利を手にしたのだが、その場面は、ニュースに出ないが、甲子園で見ていた観客だけが知る場面。9回表、1点差を追う広陵の攻撃は1死1・3塁で、ファウルフライ、2死1・3塁。最後の打者となるかもしれない打者の打った打球は、ショートの横へのゴロ。グラブをはじいて外野に転がり同点となった。ゴロが飛んだ瞬間、私は試合終了と一瞬思った。ヒットにはなったが、ショートのグラブに収まっていれば(これこそ、典型的なタラレバ)試合はそこで終わった。第4試合ともなれば、内野のグラウンドも荒れる。それが打球のバウンドに影響したかもしれない。全てのプレーが全力で、そして微妙な環境、精神的動揺がからむ結果、勝敗を決する。

夏期休暇一日目、充実の一日だった。