最近思うこと(日記・エッセイ)
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2007.12.31(月) おおみそか

 
今年も大晦日になった。今年は偶然、休みがたっぷりあるので助かる。しかし、やや暇をもてあまし気味だ。
 昨夜、テレビでレコード大賞なるものを久しぶりに見た。賞の結果は別として、とてもいい歌があって、なかなか、これもいいもんだと納得した。コブクロは、私も少し応援していたので、うれしい。
 フィギュアスケートの全日本選手権は、無難に終わった感があるが、テレビで太田由希奈を見るのが懐かしくて、また、中野友加里が初日の遅れを挽回して3位に入り、世界選手権出場となったことに感動して、とにかくこの二人には、ずっとがんばってほしいので、毎回応援に力が入る。由希奈さんがエキシビで2度もジャンプを失敗し、痛々しかった。エキシビションは採点ではないのだから、ジャンプはダブルアクセル1回だけにして、後は、スパイラルとスピンとイーグルやイナバウアーなどをするだけで良いのでは、と思う。選手にとって、最も過酷に使う右足を故障した由希奈さん。来年はもう少し上位に行けるジャンプの安定を期待したい。
 大晦日は、どうしても紅白を見る。これが私の歳納めなのだ。


2007.12.1(土) 師走

 
12月になっても、まだ紅葉が見られるので、天気予報を気にしながら、きょうは朝から家族そろって京都へ出かけた。曇りの予報が当たれば、せっかくの紅葉もきれいではないのだが、予報が外れて、朝から午後まで、太陽が紅葉を照らしてくれた。今年の紅葉は、結局、あまりきれいにならずに、葉を落としてしまうものが多くて、温暖化の影響をここでも恨んでしまう。
 今年もあとひと月。写真の楽しみはイルミネーション。暇があったら、大阪でも色々撮ってみたい。
 フィギュアスケートのシーズン。残念ながら今年の全日本選手権は仕事の関係で見られないが、テレビで放送することが多くなった近年では、大体見ることができるので、もっぱらテレビ観戦とする。先日のロシアカップで、中野友加里がファイナル出場を決める2位。今期唯一人、女子でトリプル・アクセルを成功している。こつこつの友加里さんに、あらためてエールを贈りたい。得点の競技なので、どうしたら高得点になるか、作戦も考えていかなければならない。あの大会で、韓国のキム・ヨナが最初に決めたトリプル・フリップとトリプル・トゥーループのコンビネーションは何と11.5点。友加里さんのトリプル・アクセルは成功したが7.5点なのだ。ファイナルで、友加里さん、真央ちゃんの活躍を楽しみにしよう。
 グランプリの最終戦、NHK杯で、武田奈也が3位。2年前ぐらいから、私の注目選手で、きっと伸びると思って見てきた選手。なかなか、世界のトップを狙える選手ではないが、あの弾ける笑顔を見せ続けてほしい。
 


2007.11.24(土) 京都の紅葉

 
私が京都の紅葉を見に行った機会は決して多くない。久しぶりに昨日、京都の紅葉見物に行った。今年はまだ早いと言う情報もある中で、とにかく行って、足で歩いて捜してみることにした。確かにまだ色づいたばかりのもみじも多いが、意外にきれいな真っ赤な紅葉が随所に見られる。また、黄色がかったものや、緑の木、そしてお寺などの建物とのコラボレーションが、かえって全山紅一色のような景色よりも、いい写真になる。
 人と車は爆発状態だ。さすが京都は、全国から紅葉のために観光客が来る。地下鉄の車内は満員だし、歩く道も速くは進めない。人気のある食事場所は長蛇の列。南禅寺の湯豆腐「奥丹」とか。私はこの状況を予測して、予めパンを2個持っていって、逐次食べた。永観堂から真如堂へ行く途中のドトールで飲んだコーヒーは、歩き詰めの途中の命の水のような救いになった。
 歩いてみると、人出の多くない穴場はたくさんある。知恩院の奥の石段を登りつめると、立派な紅葉が、太陽の陽射しを浴びてきれいだった。そうだ。紅葉見物に陽射しは必須で、陽が照らない状態では全然ダメなのだ。写真を撮ることが目的の私には、そのチャンスを待つ時間が結構度々長かった。曇っている間はブラブラして、陽が照ると、シャッターを切りまくる。見ておいた良い場所に駆け回って撮るのだ。昨日の京都は、晴れたり曇ったりの、その面で忙しい日だった。曇りだったらあきらめて帰っただろう。ついに一日中晴れと曇りの繰り返し。200枚ぐらい撮った中から20数枚をHPにアップ。全て陽が射している時の写真ということになる。紅葉の撮影に陽射しは必須だから、前日から、天気予報の変化にやきもきした。
 明日も京都で午後に所用があり、朝から京都へ出かける予定。


2007.11.4(日) フィギュアスケート

 
今年もスケートシーズンが始まり、やや見苦しかった先日のスケート・アメリカから、今週は一転してスケート・カナダで日本女子選手が活躍。1位・浅田真央、2位・中野友加里、6位・武田奈也という結果は、今晩のテレビでご存知の通り。この手の番組が、放映権と視聴率との兼ね合いから、夜のゴールデンアワーになるのはやむを得ないが、そうなると、既に今朝7時のNHKニュースや、8時からのサンデーモーニングで結果の報道が流れていて、また、インターネットの時代だから、夜の放送まで結果を知らずに見ることは不可能で、なんとも妙な具合になる。バレーボールの試合の放送も、残り時間で結果がわかってしまう問題がある。こうなったら、フィギュアスケートの試合の見方を変えなくてはならない。ついつい、評論家のような見方になってしまう。
 さて、今回のスケート・カナダは、私の注目する選手たちが活躍してくれたので、満足なのです。私の好きな選手は、@太田由希奈 A中野友加里 B浅田真央 という順なので、太田由希奈さんは残念ながら今まだグランプリシリーズに派遣される状態では無いので別として、真央ちゃんと中野さんが1−2フィニッシュというのは、私としては最高の結果でした。3年前から注目していた武田奈也さんが、こういう試合に出るところまで成長してきたこともうれしい。真央ちゃんは小学校の頃から見てきたので、注目というものを超えている。中野さんは、決して美貌に優れているわけでもなく、こつこつと努力をするところに惹かれる。
 サーシャ・コーエンの後継者とも言えるキャロライン・ジャンが、アメリカ大会に出ていたが、これからどうなっていくのか、浅田真央との直接対決はグランプリ・ファイナルになるのか、楽しみだ。スパイラルで上げた足が、まっすぐ天井に垂直に立つのは、サーシャ・コーエン、太田由希奈、キャロライン・ジャンぐらい。3回転半(トリプルアクセル)を飛ぶのは浅田真央と中野友加里ぐらい。フィギュアスケートを見る楽しみ方に、まだまだ幅が広がるので、アクセルへの挑戦は続けてほしいと思う。

 フィギュアスケートがこれほどきちんと放送され、全日本選手権大会などはチケットが買えない事態になった今日、全日本は今年も年末の、まだ会社の営業日の平日に行われるので、到底行けそうもない。今年もテレビ録画観戦になる。


2007.10.13(土) 中日・日ハム

 何の話かというと、もちろんプロ野球の話。
 きょうの中日対阪神戦は、下柳の先発と聞いた瞬間に、試合は終わったと思った。1勝の重みが、レギュラーシーズンの何倍も重いこのシリーズ第1戦で、どうして岡田監督はギャンブルに出たのか、信じられない。案の定、中日は先頭打者が出塁し、盗塁を決め、一気に3点。これで試合は終わったのだ。テレビを家族で見ていて、私は一人、阪神はきょうの試合を止めて明日以降の準備をした方がいい、と言ったものだ。
 私は、阪神ファンか、中日ファンかと言われれば、両方と答える。だから今回のこの戦いを見るのは複雑で、純粋に両チームがいい戦いをしてほしいと願っている。でもきょうの阪神の先発投手起用は、残念だ。考えられる理由は、中日の川上に対し、阪神はどの投手をぶつけても勝ち目が無く、やむなく、奇策に出たということか。これでこのシリーズ、中日の勝ちが確実になり、次は巨人との対戦になる。巨人ファンには悪いが、その決戦は総合的に見て中日の勝ちとなる。
 パ・リーグは、日ハムが見事な1勝で、おそらくこのまま勝って、日本シリーズは、日ハムと中日のがっぷり四つになる。私にとって、北海道も名古屋も、ゆかりのあるところなので、この対戦が楽しみだ。

 ところで、内藤と亀田の試合。北海道出身の内藤が勝って良かった。亀田兄弟も父親も、ボクシング界から去って、別の格闘技に転向するべきだ。かねて私は、亀田家のあの振る舞い、言動に辟易していたので、今回はとてもスッキリした。朝青龍の何倍もペナルティを科すべきだ。大阪の出身だなんて、大阪の人は亀田を応援しているかと言うと、とんでもない。亀田を持ち上げて視聴率をかせぐテレビ局も、いい加減にしてほしい。

 きょうは万博公園で「十月桜」が咲いているのを見つけた。この季節に咲く桜の花は、チラホラしか咲かないので、花やかさはない。冬に向かう季節の寂しささえ感じられる地味な花。コスモスはまだ五分咲きだし、紅葉はまだまだ。


2007.9.16(日) ボンバルディア機

 
ボンバルディア機のトラブルが相次ぎ、緊急点検で欠航になったりしているさ中、先週は2度もその機種に乗ることになった。欠航にならないかの方が心配で、飛ぶとわかってホッとする一方、今度は乗った後の着陸するまでの緊張感がある。そこは、ジェット機と違って、胴体着陸とか片方のエンジンが止まったとか、あるいは片方の車輪が折れたとかで、それでも着陸しているので、手作りのような安心感もある。
 高知-伊丹便は、この機種しかないから、あきらめて乗るしかない。何か起きたら、その時は脱出することを精一杯がんばる。飛行機で非常口の説明など真面目に聞いたことが無いが、今回は座席前のポケットにある説明書をよく見た。万一のときのためには大事なこと。後部座席の窓側に座り、車輪の上げ下げを観察したが、無事に何も起きなかった。

 万一の時のために、会社でも避難訓練というのが行われるが、この正式な訓練でなくても、日頃から非常階段を使って降りることは重要な意味をもつ。日頃利用する階段は、手探りでも降りることが出来る。

 話は変わるが、なでしこジャパンの女子サッカーの試合。上海のグランドの芝がひどいこと。ズルズル剥げて、つぎはぎの模様ばかり。蹴ったら直ぐに穴があいてしまう。日本のサッカー場の質の高さがわかる。

 柔道の試合の判定の問題。判定基準が変わるなら明確に基準化しないと、何を基準に試合をすればいいのか、これでは国際試合にならない。

 昨夜家に帰って来た広島の三男が、今日は家の車で出かけた。家族限定にしている自動車保険。別居でも未婚の子はOK。次男は大阪市内に住んでいるが結婚しているので保険の対象外。どうしても次男が使う時は家族限定を外さなくてはいけない。保険料がだいぶ高くなるので
その場合は使う寸前に電話で申し込むことにする。


2007.9.8(土) 久しぶりの名古屋

 
久しぶりの名古屋。仕事の合い間に、味噌煮込みうどんと、味噌カツと、名古屋ドームの中日・巨人戦。欲張って全部味わった。但し、ナゴヤドームは初めて。ナゴヤに住んだ30代の頃は、子供たちも野球はドラゴンズ。ナゴヤ球場で観戦したのも数えきれない。ナゴヤドームは、やはりドームなので、野球の応援もスマートになった。首位決戦の第1ラウンド、中日が満塁ホームランも出て圧勝、大盛り上がりだった。
 みそ煮込みうどんは何年ぶりだろう。こればかりは名古屋でしか食べられない逸品。名古屋に行って時間が少しでもあるときは、名古屋駅の新幹線の地下街にある「山本屋本店」で食べるのだが、そういえば何年も名古屋に行ってなかった。あの硬い麺と味噌の汁を全部いただくには、白いご飯が必要で、そのいつものパターンで食べると最低のメニューでも1600円ぐらいになる。夏はみそ煮込みに限る、と夏バテ解消の特効薬になっていたのを思い出す。ここの店は、新幹線に乗る前に寄って食べる客が多い。2人連れが3組、一人の客が7人だった。
 もう一つ、名古屋では「味噌カツ」を食べなきゃ。翌日の夕食は味噌カツ。あの味噌だれの味が、よそには無いので、これも、名古屋で食べるしかない。味噌を中心にした名古屋の味に浸った今週でした。


2007.9.2(日) OSAKA世界陸上・女子マラソン

 
この1週間、世界陸上ウィークだった。昨日の土曜日は、競技場へ行こうかとも考えたが、注目の種目が多いので見応えがあるだろうと思った反面、長居競技場への往復と、余裕の時間を合わせると、午後4時には自宅を出て12時過ぎに帰宅することになる。体力を考えてギブアップし、エアコンのきいた自宅でテレビ観戦とした。それでもようやくこの日は満員になったようで、陸上競技が満員で盛り上がるのは壮観だ。運動会でも、リレーの時は最高に盛り上がるのを思い浮かべる。

 私は女子マラソンの観戦に絞った。マラソンは、テレビで見たほうが良くわかるのだが、沿道での声援というのは、独特のものがある。しかも、今回は、国内で開かれる国際マラソン大会とは全く違うものなので、これは逃さずに見ようと思った。日本人選手は5人、他は全て外国人。当たり前だが、世界大会なので、各国の代表に選ばれた選手だけが出場している。先頭集団にいる選手はほとんど外人で日本人が5人、遅れて走る選手も外人。外人選手にはその国の母国語でがんばれという意味の声援を送ろうと、配られたうちわや選手名簿に書いてある。実際それは無理なので、やはり「ガンバレ」と日本語で沿道の人たちは誰にでも声をかける。先頭集団からずいぶん遅れて懸命に走る選手も、日本の大会なら日本の選手ばかりだが、この大会は違う。メキシコ、アメリカ、カナダ、イスラエル、等々。

 中之島や淀屋橋近辺で見た後、レースの模様はラジオでテレビ音声を聴きながら、電車で帰宅し、ゴール前の30分間は自宅で見ることとなった。

 来年は北京オリンピック。開催地を競って敗れた大阪で、今年こうして世界陸上が開催できたのは良かった。しかし、この暑さの中で競技をするのは、大変なことだ。


2007.8.28(火) 月食

 
きょうの天気予報では、月食を見ることなど絶対無理だった。北海道・東北以外では見られそうも無いと言っていた。ところが、帰宅途中、駅から自宅へ歩いている9時過ぎ、何と、雲が切れて、月が見え始めたのだ。皆既月食は20時20分頃で終了するので、今は部分月食も後半になり、早くしないとだんだん欠けた部分が少なくなる。現在半分ぐらい。急いで帰宅し、カメラを取り出してベランダで撮影に及んだ。既に残りわずかだった。でも、何とか撮れたので、うれしい。このカメラで天体を撮るのは初めて。絞りやシャッタースピードを手動でセットしてこそ撮れる。ピントがうまく合わないのがまだまだ力不足。必需品は、手ブレを防ぐための三脚とシャッターリモコンでした。
 あたりまえのことなのだが、月食が終わって、今は満月です。月食が起きる日は満月しかあり得ない。


2007.8.25(土) 世界陸上、佐賀北、6年ぶりの福岡

 
大阪で開催されている世界陸上。朝から男子マラソンの放送に見入り、沿道の景色に身近さを感じた。暑い大阪で陸上競技は大変だろうなと思いながら、家から一歩も出ず、涼しい観戦。炎天下で陸上競技を見るのは無理だと判断して、いつもなら何でも見に行くミーハーな私も、今度ばかりはおとなしくしている。
 入場券の売れ行きが悪かったとは聞いているが、開会式でも空席が目立つのは残念だ。私が見に行かないぐらいだから、こんなものかもなと納得する。テレビのキャスターやゲストが、誇大に感動のコメントを伝えるのが、少ししらける。でも、でも、私は、きっと、来週の日曜日朝には、沿道で女子マラソンの応援をしてると思います。

 開会式でサラ・ブライトマンの歌を聴くことができて、私は幸せだった。この人の歌を聴くと、心が和み、励まされる。この人が、ロンドンでのオペラ座の怪人で、クリスティーヌ役だった時代があるとは、いまや伝説になるが、もう一度やってくれないものだろうか。もしやるなら、ロンドンであっても見に行きたい。

 佐賀北高校の優勝は、劇的であり、予想外のことなのだが、ある意味では私の予想通りだった。九州勢が活躍した今大会、2枚看板の投手が際立ったのが佐賀北であり、そして、ミラクルがついていた。帝京や広陵の総合力をも撥ね返したパワーが、予めあったわけではない。皆が一つの方向に向いているベクトルの力と、幸運と不思議な力が、このチームにはあった。紙一重の勝負を勝ち抜いて頂点に。これがあるから、野球は面白い。

 昨日、九州出張の帰りに福岡に立ち寄った。6年ぶりになる。人が懐かしい。街が懐かしい。「ひろしょう」の明太子を岩田屋の地下で買って、地下鉄に乗り、行き先を誤って貝塚行に。呉服町とアナウンスを聞いてあわてて降りて戻る。新幹線に飛び乗ったのが発車30秒前だった。博多発東京行き最終のぞみは、N700系の新型車両。乗ってて、特に変わりはない、というのが感想。全車両禁煙。


2007.8.17(金) 甲子園

 
私は野球部だったわけでもないし、遊びでも野球が上手く出来た方ではない。野球をやるのと見るのは別問題で、とにかく野球を見るのは大好きだ。プロ野球よりも高校や社会人などのアマチュア野球を見る機会のほうが多い。その中で甲子園は見逃せないのは言うまでも無い。
 お盆休みの過ごし方の定番が甲子園となる。しかし毎日行くのは体力がもたないので、様子を見ながら、きょうも行ってきた。
 こないだの日曜日などは、3試合の日だったが、第二試合を自宅のテレビで見ていて、終わった瞬間に腰をあげ、次男夫婦と一緒に甲子園へ向かい、第三試合の2回裏終了のところから見た。次男のお嫁さんの出身地長崎を応援するためだ。甲子園が自宅から1時間で行けるのがうれしい。きょうも第一試合、長崎日大を応援し、勝った。逆転、再逆転の、面白い試合、いい試合だった。応援のかいのある試合となった。

 北海道の田舎で、甲子園は夢の舞台だから、応援するとか見に行くとか、自分のこととして考えられるものではなかった。それがいま、こうして、ナマでもテレビでも見られる。幸せというほかない。

 野球に「タラレバ」は無用だが、どの試合も、ドラマチックな展開、結末になる。トーナメント戦の厳しいところだ。プロ野球にない厳しさが、見ている者を楽しませ、やっている者の心を奮わせる。明日はどんなドラマを見せてくれるのか。

 それにしても、今日は暑かった。先週の土曜日に行った時は風があったが、今日はほぼ無風。日陰に座っていても熱気が体力を奪うので、それこそ熱中症になる寸前、第三試合の途中で私は球場を後にした。

 甲子園球場に近いダイエーの中は、冷房も効いていて、3階のフードコートは、甲子園帰りの人で一杯だった。先日、2階にある「にしむら珈琲店」に息子夫婦と入って、コーヒーとトーストを注文し、しばし懐かしみながら涼んだ。あまり混んでいない。甲子園帰りの穴場と言える。


2007.7.24(火) エスカレーターでは、どちらに立つ?

 
東京は、大阪は、と話題になるこのテーマ。ネットで検索してみたら、なるほどたくさんのブログで議論されている。私なりに今一度情報収集をして整理をし、私の学説を述べると、次のようになる。なお、これには色々な説があるので、あくまでも私なりの結論ということにしておく。

 左側に立って、右側を急ぐ人のために空けておくのが東京。反対に、右側に立つのが大阪。日本国内でこの東西の境界線があるわけでもなく、名古屋は左、福岡も左、京都はどちらかというと左、と、左に立つ派が多数を占める。しかしこれは、交通ルールのように道路交通法で決まっていることでもないし、自然に出来ているルールなのだ。そして、正確に言うと、関東と関西でもない、関西の中でも大阪だけが特異なのだ。

 一方、世界に目を向けると、道路の車が右側か左側かに関係なく、ほとんどの都市で右側に立つ、つまり大阪と同じ方式。ロンドンもパリも、ニューヨーク、フランクフルトなど、全て右側に立つのが大勢を占める。そういえば、ロンドンの地下鉄は地下に深いので、長いエスカレーターを何度も乗り継いでホームに達する。その長さは、日本の新しい地下鉄路線や、東京の京葉線、総武快速線など比較にならないほど深く、エスカレーターも長い。「keep right」と掲示されているぐらいだから、マナーとして右に立つことを推奨し、急ぐ人は左側を歩く。パリのメトロも、私の認識ではロンドンと逆かと思っていたら、間違いで、ここはロンドンと同じ。世界共通は「右に立つ」のだ。

 なぜ、右に立つのか。それは、右に立つのが理にかなっているからだ。世の中、右利きの人が多いのは世界共通。右手でエスカレーターのベルトにつかまり、左手に荷物を持つのが自然だ。左側を歩いて追い越す人にとっては歩きにくいので、要は、追い越す人は例外であって、通常の大半の利用者である立って乗る人に乗りやすい方式なのだ。ロンドンでも、追い越す人は多くない。よほど急ぐ人だけが、空いている左側を通る。ほとんどの人は右に一列になって乗っている。ロンドンでは、並行して階段があるわけではないので、どうしても急ぐ人がそこを通らざるを得ない。

 この、右か左かのルールみたいなものが日本で最初に出来たのは、1970年の大阪万博の前に、阪急電鉄が阪急梅田駅に多くのエスカレーターを設置し、万博の利用客を意識して、エスカレーターの流れを良くするためのマナーとして、世界標準である「右に立つ」ことを推奨したもの。明確に「右」を誘導したのだ。東京では特にそのようなPRも誘導もせず、万博よりもだいぶ遅い1980年代以降、自然に左に立ち、右側が追い越し用となった。誘導しないのに自然にそうなったのは、元々エスカレーターというものは、追い越して歩く人をメインにしているわけではなく、立って乗るものなのに、追い越す人が多くなってきたのが原因。そして追い越すには、右利きが右手すりを頼りに歩くのが確かに歩きやすい。また、追い越しといえば、車の道路でも右車線に出て追い越すものなので、その感覚が自動車や免許の普及とともに日本の人々に身についていた。今日、日本では、エスカレーターで追い越しをするのが当たり前になっている実態がある。その傾向は、諸外国にはまだ無い。せっかちな日本の社会が生み出した合理的な方式が東京の「左に立つ」方式なのだ。

 せっかちと言えば大阪だって当てはまるはずだが、そこは一旦社会の習慣となったものが、そうそう変わるものではない。特に大阪の人々は、東京が左だと聞くと、余計にその反対を守り通そうとするだろう。そして、日本国内の他の地域は、自然に東京と同様の発生原因から、東京と同じになり、一部、京都のように、大阪に近くて大阪の人とその他の地域の人が駅などで混在する街では、やや混合する。

 ユニバーサルスタジオが大阪にオープンした直後に、新大阪駅、大阪駅など随所で、左右が混合して混乱を生じた。いまもその傾向はある。しかし、東京から来られた方も、一応「前にならえ」と、先の人が右に立っているのを見て右に立つようになっている。

 要するに、エスカレーターで追い越しをする人を主体に、追い越しが日常的で多数であることを前提に自然発生した、日本特有のルールが、東京のような「左に立つ」であり、エスカレーターは立って乗るものであり、追い越しは原則としてしないことを前提に、設置者が利用者をリードして世界標準のルールを定着させた大阪の「右に立つ」方式。どっちも一理あるし、今後とも、どっちも譲らないだろう。大阪の方式では、追い越す人が少ないかと言うとそうでもない。歩きにくくても、せっかちな大阪の人は、追い越しをする。

 私たちがロンドンやパリに行ったら、ぜひ、その土地の人たちに習って、追い越しなんかせずに、右側に立って、ゆったりと乗りたい。せっかちな大阪でも、このスローな方式を守っていく部分があっても良いのではないかと思う。

 なお、エスカレーターの製造・保守をしているメーカーは、左右均等に、または中央に乗ってほしいと言っている。誰も聞いてないと思うが、それが最も機械にとって負荷の少ない、故障しにくい利用法ということだ。


2007.7.22(日) 高校野球

 
夏の高校野球は甲子園で行われるが、私には、その予選を見る試合数の方が多いかもしれない。この大阪大会も、きょうが2度目の観戦。どんな試合にも青春のドラマがあり、たとえ1回戦でも、敗れたチームはグランドに倒れこみ、涙する。
 きょう、大阪の舞洲(マイシマ)ベースボールスタジアムで見た2回戦、大阪桐蔭vs福井高校の試合は、実力差が大きくて、17対0 の5回コールドゲーム。注目は中田のホームランだが、4打数2安打。中田はここ2試合、本塁打が出ていない。これは珍しいことなのだ。5回コールドは、後攻の大阪桐蔭にとっては4イニングスしか攻撃がないので、中田に何度打席が回るのかも関心事だった。それが4打席目にも回ってきて、今度こそはホームランと、見に来ている人たちの多くが期待した。ゴロで抜けるセンター前ヒットに、「あ〜」とため息が出るから、妙なものだ。バッティングの調子を崩している中田を、誰か救ってあげられないものでしょうか。

 次の第二試合が、また大差のワンサイドゲーム。試合前のノックの時からボロボロの守備で、試合の勝負は決まっていた。案の定、投手が投げるストライクは全てクリーンヒット。塁に出れば必ず盗塁してセーフ。内野ゴロは全てセーフ。外野にフライが上がれば全て取れず、2塁打か3塁打。たまにアウトになると観客から大拍手。結果は35対0 のコールドゲーム。今日は2試合続けて大差の試合を見ることになった。こういう試合でも、勝っている方は絶対に手を抜かない。スライディングも真剣にする。その様子がとても清々しい。数年前に大阪桐蔭と柴島の試合が69対0 だったのが、私の見た過去最高の大差試合だったが、そのときも大阪桐蔭の選手は真剣なプレーそのものだった。
 昨日テレビで見たプロ野球のオールスター戦が、なんともしまらない、つまらない時間の浪費に見えたのと対照的だ。


 昨日と言えば、サッカーのオーストラリア戦。肩のこる時間だったが、中身のあるいい試合。なかなかゴールが決まらない試合の最後に、PK戦、川口の神がかりのセーブ。そして、一瞬、私が中田英寿を思い出した直後にその通りに高原が枠を外す失敗。しかし最後は決まって、「あ〜疲れた」と、風呂に入ったのでした。


2007.7.14(土) 生涯最高



 
私が生涯これまでに泊まった旅館・ホテル・民宿など、あらゆる宿泊施設の中で、これは最悪だった。二度と体験できないだろうと思うと、貴重な経験だから、生涯最高とも言える。出張はまさに全国津々浦々なので、ビジネスホテルが無い街もあるが、お金を取って宿泊させる旅館で、この環境は驚きだ。
 写真の解説をしよう。今週泊まった旅館で、チェックインした直後の部屋の写真。ここで新しくてきれいなのは、シーツとふとんカバー、枕カバー。あとは全て、30年以上は経っているように見える年季もの。
 畳は赤茶けて、ふちの布はボロボロ。畳の表面が擦り切れ、タバコの穴も無数にある。カーテンは変色していて汚いので、触ったら手を洗いに行く。テレビは14インチ、画面はザーザー。アンテナが悪いのかもしれない。せんべいのような座布団も古い。窓は木枠で木の色は赤黒い。網戸も木枠。窓の錠は、棒状のを差し込んでくるくる回すやつ。雨戸もついている。ふすまには色々カラフルな紙が貼ってある。壁紙の縁がめくれ、はがれているところが模様のように。洗面台があるのだが、ここの水で歯磨きの口をゆすぐと味がする。部屋の隅に新しい蚊取り線香が置いてあった。トイレや風呂は共用なのだが、気持ちが悪い。
 よくぞこれほどの旅館を「保存」している、と感心するしかない。この部屋にいること自体が疲れる。起きているよりも早く寝るのが良いと思い、8時半に目をつぶって寝た。
 1泊2食付7千円。翌日泊まったスーパーホテルが天国のようだった。


2007.7.7(土) 小型の飛行機

 
今週は出張で小型の飛行機に乗る機会があった。
 往きは大阪(伊丹)から島根県の萩・石見空港へ。全日空のボンバルディア機だった。74人乗り。最近どこかで前の車輪が出なくて胴体着陸をしたのと同型機。乗る前から、その覚悟はできていた。事故が起きる可能性よりも、どこかで何かのトラブルが起きて、同型機の点検のために欠航なんてことにならないか、むしろそれが心配だった。空港へ行くと、天候調査中。そして、萩・石見空港の視程不良により着陸できない場合は引き返す条件付の出発。乗客は10数名のようだ。搭乗口からバスで機体の側に。そしてわずか数段しかないタラップを上る。航行中の激しい揺れと、結局着陸したが、ランディングのときの波打つ揺れ。飛行機と言うと最近はほとんど大きなジェット機なので、久々に「飛行機」らしい体験となった。
 帰りの飛行機が、もっと小さい。日本エアコミューターの出雲⇒大阪(伊丹)便。36人乗り。出雲空港での搭乗は、飛行機のところへ歩いて行って、タラップを上る。アメリカのグランドキャニオン空港で飛行機に乗るとき、まるでバスにでも乗るような気軽な乗り方に驚いたのを思い出す。それと似ている。機内はほぼ満席。チェックインのときに窓際の席をリクエストしたのに席の番号は「C」の席。つまり3列しかない。スピードも遅いプロペラ機。でも、こちらの方が揺れの少ない安定した飛行で、乗る前から、この相当な揺れを想定して、読み物を一切持たず、酔わないようにと気をつけていたが、予想外だった。機内が狭いので、ほとんどの人が手荷物を預ける。しかし、手荷物の出てくるのが早いこと。ベルトコンベアが一周して終了。
 帰宅して、ぐったりと疲れが出た。


2007.7.1(日) 写真掲載枚数 3530枚

 
今年も半分が終り、きょうから残りの半年が始まる、と言う単純なことだが、振り返ってみると、この半年も色々あった。暇の無い充実した人生と言うべきか、世の中の流れか、この際、終点を決めずに何歳まででも体が動く限り働くつもりで、気力を維持していきたい。しかし、そうは行かないのが体力の問題で、夜は早く眠くなるし、長距離の出張も疲れる。気分転換で体調管理が必要、と言って遊ぶ理由にし、週サイクルで何とか乗り越えるリズムができてきた。

 ホームページを開設して5年が過ぎ、写真集などに掲載している自分で撮った写真を数えてみた。自分でも驚く「3530枚」が本日現在の数になる。その中から、私の気に入っている写真ベスト20を作って掲載してみた。このランキングは難しい。今後皆様のご意見があれば、それもすぐに反映して順位を変えていきたいと思う。次々と上位に上がる写真を撮るように、これがまた励みになりそうだ。
 

 
2007.7.1 - 2007.12.31