「１万人の第九」が世界で初めて上演されたのは、１９８３年１２月４日（日）１５時。場所は大阪城ホール。私は客席でこの巨大プロジェクトを鑑賞した。
サントリーの佐治社長の肝入りで、各界の協力を集め、合唱に参加した団体の中には宝塚音楽学校なんてのもあった。実は最終的に出演者は１万人に満たなかった。合唱のさわりの部分を観客と一緒に合唱することを以って、１万人をはるかに超える合唱ということだった。以後毎年開催を重ねるうちに、合唱への参加希望者は多くなり、応募先着順となり、そしてついに最近では、抽選で決める状態になった。

このチケットは、記念すべき第１回の「サントリー１万人の第九」。第１回かどうかは後年になってから言えることで、こんなものが毎年できるとは主催者も思っていなかっただろう。
下のチケット写真は、名古屋で行われた１万人の第九。これは一度だけのもの。
東京では１年遅れて「国技館５０００人の第九」が始まり、今も続いている。

私は、大阪の「１万人の第九」、東京の「５千人の第九」ともに出場経験がある。もう一つ言えば、福岡大宰府政庁跡の屋外での第九にも出た。