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最近思うこと(日記・エッセイ)
2006年1月−3月
2006.3.26(日) シダレザクラは満開

 
昨日、文京区の六義園(りくぎえん)では、門のところにある掲示で「シダレザクラ、ただ今満開です」の表示が出た。9時始まりのなのに8時55分頃に行ったら入ることができた。入園料300円。もう既に大勢のアマチュアカメラマンが思い思いに写真を撮っている。大きな木なので、遠くから撮ることになるが、今のところまだ、近寄って撮ろうとする人はいない。カメラマンのマナーでもある。しかし混んでくるとそうはいかず、私が帰る9時20分頃には、人が入らない写真は撮れない状態になった。でも、やはりこの木の写真は、人物と一緒に撮らないとスケール感がわからなくてよくない。
 シダレザクラはソメイヨシノよりも早く咲くようだ。新聞によると、上野公園では、一分咲きでも花見の人出は満開。花見のピークは来週か。

 来週は大阪で、フィギュアスケート日本代表勢ぞろいのエキシビション。今年の桜は大阪で楽しむことになるか。大阪の桜前線は東京よりも遅いので、どうなるんだろう。

 フィギュアの世界選手権、村主章枝の2位は立派。サーシャ・コーエンがまたも、ショートプログラム1位、最後は脱落3位。ショートプログラムの演技は昨夜の放送をビデオで見た。1か所のミス以外は完璧で、本当に素晴らしい演技だった。しかし、またフリーで失敗する。テレビ放送は今夜7時からなので内容がわからないが、あのトリノでも他の大会でもよくある失敗シーンが想像できる。それとも、村主やアメリカのマイスナーがそれを上回る好演技だったのか。
 サーシャ・コーエンをこの目で見たいというのが私の願望で、昨年12月東京でのグランプリファイナルには期待したが、残念ながらグランプリシリーズの一大会を故障で欠場したためポイントが無くファイナルに出られなかった。来年春の世界選手権は東京での開催。ぜひここでは、サーシャ・コーエンが出てきて、私の念願をかなえてほしい。

 4月2日のエキシビションに、太田由希奈が出場すると言う情報が、まだ残っている。これまで、出場すると言って、キャンセルになることが度々あったので、まだ信用していないのだが、もう1週間前だ。本当に2年ぶりに太田由希奈の演技が観られるかと思うと、ドキドキする。太田由希奈をご存知ない方には、何でそこまで、と思われるだろうが。

 プロ野球パリーグが開幕し、桜も咲いて、春が来た。WBCで日本の優勝。仕事も新年度になり忙しい。何でも明るく前向きに頑張ろう。


2006.3.17(金) 飛行機からの撮影

 
先日、大阪行きの飛行機の中から富士山等を撮影した。デジカメを使って。
 ここで、飛行機の中には厳格なルールがある。私はもう理解したが、今後飛行機から撮影をしようと思っておられる方のために、整理しておきます。

 まず、機内で、デジカメを使うことができるのは、離着陸を除く時間。離着陸とはどの時のことか。離陸はベルト着用サインが消えるときまで。着陸は「全ての電子機器の電源をお切りください」というアナウンス以降。従って、デジカメ撮影ができるのは、ベルト着用サインが消え、着陸体制に入るアナウンスの時まで、ということになる。羽田を離陸した直後のお台場や横浜や、その向こうの富士山遠景をデジカメで撮影することはできない。しかし、デジカメではなく、普通のフィルムのカメラは、いつでも撮影が可能だ。

 デジカメを持ち歩く人は少ないが、カメラ付携帯電話を持っていて、いつでも思い思いの場面で撮影をする人は無数に多くなっている。携帯電話がデジカメを兼ねることになり、その意味では、常時カメラを持ち歩いている人が多くなったのだ。そこで勘違いをしてはいけない。法違反で罰せられる。機内でカメラ代わりだからと、携帯電話で撮影をしてはならない。機内では終始電源を入れるだけでもダメ。デジカメとして使うからいいのだと独りよがりに思い込むことは禁物。現に、私の二つほど前の席の人が携帯電話で撮影していた。航空法違反! それよりも、飛行機の航行に重大な影響を与える危険!
 


2006.3.13(月) ああ、アメリカよ

 
ワールドベースボールの第1回大会。この大会に野球発祥の国、もちろん今でも世界の野球の中心であり、野球をする人はだれもがあこがれる国アメリカが、国の威信をかけて勝とうとすることは当然だ。
 大量破壊兵器が無くてもイラク攻撃は正当だったと言うアメリカ。戦争に負けたことの無い国アメリカ。きょうの日本との1戦は、同点の8回表1死満塁、あのタッチアップの判定で、理屈も誇りも恥も、何もかも無視して、俺が正しいんだ、勝つのは俺なんだ、と言っている。ビデオで見ても、どんなにひいき目に見ても、十分にセーフのところをアウトにする。しかも塁審が一度セーフのコールをしたのを、呼びつけて覆すという前代未聞の、長年野球をやっている本家アメリカ大リーグの選手ですら、見たことがないと驚く暴挙。実に残念なことが起こってしまった。
 気を取り直して次の試合に勝とう、なんてのんきなことを言っていないで、ここは、もう大会を放棄して帰るべきだと私は思う。落ちぶれたアメリカを、突き放すべきだ。そして勝手に日本抜きでアメリカだけが優勝したらいい。
 というと、日本が国際連盟を脱退して、第二次世界大戦に突入していく時代のことが浮かんでくる。国際社会の難しさだ。友好的に審判とアメリカの釈明を聞きたい。


2006.3.4(土) 災害時の出勤シミュレーション

 
東京では、災害時に多くの人が帰宅できなくなるという推測がされている。会社から自宅へ歩いて帰れるのか、それ用の地図が売っているらしいし、テレビ番組で実験をするサラリーマンがいた。多くの人々には、大災害の時にまず自宅へ帰ることが最優先となり、交通機関が止まれば、長い距離を歩いて帰るしかない。

 しかし、私の場合は、家族のいる自宅は大阪だし、一人住まいのアパートに無理して帰る必要もあまりないように思う。むしろ、会社に留まった方が安全だし、仕事上も便利だ。阪神大震災のような災害が起きたら、私は何よりも、会社に如何にして行き、留まるかが重要なので、先ずは自宅から会社へ行くことが先決となる。きょうはそのシミュレーションを自分で実践してみた。
 おおよその地図を頭に入れ、錦糸町のアパートから湯島天神を経由して文京の会社へ行く。折りしも湯島天神では梅が見頃のはずだ。
 湯島天神まで50分。そこで少しゆっくりと写真を撮ったりして過ごし、再度歩いて文京へ40分。合計90分の所要時間だった。万歩計では、途中休んだ分を控除すると、約1万歩だった。普段でも一日に1万歩ぐらい歩くことは珍しくないので、何だ、たいしたことではないと、自信が付いた。これで私は、災害のときに、誰も出勤できなくても、私が会社に出て陣頭指揮をする、いや、誰もいないのなら、自分で何でもする、電話を受ける。錦糸町が勤務先だったときは、徒歩4分だから考えもしなかったが、ようやく今回の練習で、万一の時には、地図が無くても、深夜で暗くても、なんとか会社にはたどり着ける。

 阪神大震災の時の体験を踏まえると、会社へ行くことが、少なからず人をまとめる立場の者の使命だ。


2006.3.3(金) ハナマサのブルーベリージャム

 
私の朝食のメニューは決まっている。飽きるわけでもなく、毎日毎日ほぼ同じメニューなのだ。そのメニューのひとつ、プレーン・ヨーグルトにブルーベリー・ジャムをかけて食べるのが、最も贅沢な楽しみ。
 そこで、ブルーベリー・ジャムの銘柄が、従来は、スーパーで適当に買っていたのだが、このハナマサの「プロ仕様」のを見つけてからは、これに決めている。ハナマサは、業務用の食材を扱う24時間営業のスーパーで、私のアパートから徒歩数分のところにある。他にも各地に店があると思う。このブルーベリー・ジャムは、900グラム入り、中国製。今までにもこういうデカイ瓶のはよくスーパーなどで売られていて、お徳用なので買ったことがあるが、ここのはさらに安くて、なんと315円(税込)。しかも中身が違う。ギッシリとブルーベリーの粒が入っているのだ。中身の薄いゼリーばかりのジャムとは全く違う。こんなにギッシリで安いのは、何か品質に不安があるのでは、と思ってしまうこともあるが、気にしたらきりがない。満足して存分に味わっている。ブルーベリーは眼に良い食品だそうだから、継続して食べることが大切だ。
 ちなみに、ハナマサでは、同じサイズの別の種類のジャムが全て315円。ストロベリージャム、りんごジャム、オレンジマーマレード、ピーチジャムなど。私は、商品の宣伝をする義理もないし、責任も持てないが、私が愛用しているジャムなので、どうしてもご紹介をしておきたい。


2006.2.25(土) サーシャ・コーエンのSP

 
荒川静香のこの大会での滑りの美しさ、完璧なスケーティングは、彼女の過去最高のものだった。旧採点方式での最後の世界大会となった2004年世界選手権で優勝したときよりも、格段に進化した。採点方式が変わったこととは別に、仮にどっちの方式であっても、今回の荒川は間違いなく優勝だった。安藤の4回転サルコウ、浅田真央や中野友加里のトリプルアクセルなど、高度なジャンプは荒川にはない。もちろん3回転のジャンプはたくさんあるが、それ以外のところが比類の無い完成度でできている。

 さて、サーシャ・コーエンは、荒川と比べてどうか。ジャンプ、スケーティングの全てにおいて、そのレベルは荒川よりも高いと私は思う。しかし、コーエンには失敗がある。全米チャンピオンになった今シーズンは、失敗が無くなり、転んでも持ち直す自力が備わっていたようだが、なんと、このオリンピックの最後で失敗をしてしまった。女子のショートプログラム、フリー、エキシビションと、私のビデオ録りも忙しかったが、私は、ぜひ、ショートプログラムのビデオだけは保存しておきたいと思っている。音楽は「黒い瞳」、バッチリGOODのコスチューム、高度なジャンプは無いが、2分50秒の間の全ての動作が、わが目を疑わせられる完璧さ。コーエンのSPは、もうビデオを4回も見た。何度見ても感動がこみあげてくる。私にとって伝説の「トリノのサーシャコーエンSP」になりそうだ。


2006.2.24(金) トゥーランドット

 
荒川静香のフリーの曲が「トゥーランドット」だということはこれで随分知れ渡ったと思う。私が最も好きなオペラであり、開会式でパバロッティが歌ったあの曲「ネッスン・ドルマ(誰も寝てはならぬ)」はこのオペラの主旋律だ。かつて錦織健がネスカフェのCMで歌っていたことがある。荒川が世界選手権で優勝したときに使った音楽。太田由希奈が使っていた音楽でもある。
 きょうの荒川の演技を観ていて、そして、音楽を聴いていて、私は夢を見させてもらっているような気分と、こみ上げる感動と涙で、いっぱいいっぱいになった。安藤の演技も、蝶々夫人の美しいメロディーに乗ったら最高の演技になるところだが、音楽が泣いてしまう。この曲をぜひこれからのプログラムで乗りこなしてほしい。
 村主章枝の曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番。これも私の大好きな曲。サーシャ・コーエンはロミオとジュリエット。いい曲だ。
 今回の大会では、上位選手のいい音楽が目立ったと私は思う。

 それにしても、金メダルとは驚いた。誰か一人がメダルを獲ることは予想できた。もちろん願望としては金メダルを獲ってほしいと思ってはいたが、なにせ、スルツカヤとコーエンがいるのだから、その両方が転倒するなんてことは極めて低い確率だった。安藤が4回転を成功するよりも低い確率。そして誰もがその重圧の中にいる場で、荒川と村主は見事にノーミスだった。しかし、村主の得点は、ジャッジの内訳を見ると、技術点の随所にマイナスが目立つ。最後のストレートライン・ステップはスタミナ切れでスローなものになってしまった。それでも最後まで大きなミスなく滑りきって、観客のスタンディングオーベーションを受けた。

 私はライバル選手が失敗すればいい、といった見方はしないようにしている。きょうも、コーエンには転倒などしてほしくなかった。最後のスルツカヤだって、好きではないが、失敗したらいいとは思っていなかった。きっと全体をうまくまとめて、金メダルを獲るんだろうなと冷静に見ていた。すると、あり得ない事が起きた。スルツカヤが転んだのだ。私は彼女が転倒するシーンを見た記憶がないのだ。「あー?転んだ」と私は一人でつぶやいた。いつも得点に不満を言うスルツカヤだが、きょうは転倒して負けたので、本人はすっきりしたはずだ。あの転倒が無かったら、それでも荒川を抜く得点にはならなかったと思うが、それで2位だったら、また不満をぶちまける醜い事態になるところだった。

 コーエンは身長145センチ。荒川よりも20センチ以上小さい。この小さな全身からほとばしるシャープなバネ。最初の2つのジャンプで転んだが、それ以降に立ち直る。サーシャ・コーエンの本当の演技は、もっと高いレベルのもののはずだが、それでも銀メダル。私は、今大会でコーエンを観ることができただけで満足だ。

 エキシビションも楽しみに観たい。

 

2006.2.24(金) 激戦の決着

 
激しい戦いを観ることができた。先ずは安藤美姫。最終組ではないことが、これほど平凡で目立たない低レベルの選手に見えてしまうものか。あれだけジャンプの失敗をし、ガタガタに揺れて、フェンスにまでぶつかる演技に得点が付くわけもない。蝶々夫人の曲が最後まで演技を支えていた。4回転に挑んだことには拍手を贈りたい。しかし、記録上は3回転ジャンプの失敗。安藤のオリンピックは、体験だけのものとなった。

 オリンピックで勝つことは、あのスルツカヤにしても難しい。各選手に重くのしかかる重圧。連戦連勝でここまで来たスルツカヤが、最終目標の五輪でまたも敗れる。いつも採点に不満をぶつける彼女だが、今回は受け留めざるを得ないだろう。

 サーシャ・コーエンが、6分間練習のときからジャンプは2度転ぶし、村主や荒川と接触しそうになるはで、まともな状態ではないことがわかった。痛々しかった。いつもバレージャンプでは180度以上に開く足が、八の字。いつも安藤のバレージャンプを見てなんだこりゃと笑っていたのだがそれと同じぐらい。体調万全でなかったところが敗因とは残念だが、彼女はいつもそうなのだ。結果としてコーエンがスルツカヤを上回る順位となったことが私はうれしい。

 村主章枝の演技は彼女にとって最高の演技だった。大舞台で観客を魅了したことが財産になる。ここまできたら、スルツカヤもコーエンも失敗したことだから、メダルが取れたらハッピーだったが、これは、このオリンピック大会で日本選手みんながあと一歩に泣いたのと同じ。でもよくやった。

 荒川の出来は最高だった。イナバウアーからのコンビネーションジャンプが世界の人たちを惹きつけた。またも私は感動の涙ポロポロで見ていた。そして、日本の選手がフィギュアスケートで金メダルを獲るという夢のようなことが起こった。表彰台でスルツカヤとコーエンを従えて真ん中に立ち、君が代を聞く。私も身震いがした。ようやく日本にもたらしたメダルが「金」。

 歴史的な優勝。これから日本の時代になる。


2006.2.22(水) 激戦

 
フィギュアスケート女子のショートプログラム。6時に起きたら荒川静香の演技が終わったところだった。スルツカヤに僅差の2位。そして村主もそれに続く。1位から3位までは得点差が無いに等しい。多くの選手が失敗を多発するのに対し、荒川と村主はノーミスで盛り上がる、他選手とはレベルの違う演技だった。

 安藤美姫の失敗は見るに耐えられない。コンビネーションジャンプの3回転ルッツが、2回転半だった。これは「世界初」かもしれない。それは冗談で、フィギュアスケートのジャンプの着地は後ろ向きしかない。後ろ向きにジャンプして後ろ向きに着地するところを、半回転不足で前向きに着地したのだ。これは成功とはいえない失敗ジャンプ。フィギュアスケートのジャンプで前向きに着地をした例は聞いたことが無い。世界初の珍プレー。さらに、片足を上げて後ろ向きに滑るスパイラルで、壁に寄り過ぎて壁に手を付く珍事も。そして、さらに失敗は、コスチューム。太って見えるだけで、演技の躍動感を出すものになっていない。特別にデザインされた、ファッションとしての価値は高くても、凝りすぎだと思う。安藤は音楽でも年末まで使っていたマイファニーバレンタインが、音楽にこだわったものの演技に向かないとしてやめたところだ。音楽もコスチュームも、自分の好みだけではなくて、観客や審判に評価されるものが必要なんだけどなあと思う。

 コーエンの演技を見終わった後、私は、恥ずかしながら、一人テレビの前で感激の涙が出るのをこらえ切れなかった。この人の演技は太田由希奈と重なって見える。手足の伸びは、スルツカヤの1.5倍ぐらい美しい。ワザのポイントではスルツカヤに負けるが、表現力で上回る力はある。フリーがノーミスなら、と期待したい。  
 スルツカヤは、この世界での長老27歳。オリンピックで金メダルはまだない。過去色んな試合で自分の得点が低いと不満をあらわに発言していた。負けず嫌いはわかるが、12月のグランプリファイナルでも浅田真央に負けたことに抗議の発言をしていたのには、我々日本人としてはムカツク。この選手がこの大会に向けて万全の体制で準備をしてきて、いまや横綱朝青龍のような状態になっている。まともにやればスルツカヤが勝つ。しかし、どんな横綱にも、この一場所に限ってミスする場合もある。

 スルツカヤが優勝すれば、ロシアが初の4種目(女子、男子、ペア、アイスダンス)制覇となる。ぜひ誰かが阻止してほしい。

 昨日注目株に挙げたイタリアのコストナーは、昨年6月に横浜で見たが、若いだけにそれ以降この五輪までに見違えるほど伸びてきたらしい。しかし、しかし、大歓声の中で、失敗を冒してしまった。イタリア国民の期待は残念ながら裏切られた。オリンピックでは、ミスをした選手はメダルのチャンスを失う。きっとフリーの最終組は、全員ノーミスのハイレベルな戦いをしてくれると思う。

 SPのテレビ中継を見ていて、解説は佐藤有香、荒川のコーチが佐藤久美子、村主のコーチが佐藤信夫、3人の名選手親子は別の意味でオリンピックの主役を演じている。

 24日金曜日の朝は5時半に起きてテレビを見ることにする。


2006.2.21(火) 今夜SP

 
フィギュアスケート女子のショートプログラムが今夜、現地時間19時、日本時間では明日未明3時から。日本選手は後半の順番なので、これを寝ずに見るのは無理だ。むしろ朝早く起きたらまだやっているのかもしれない。
 滑走順が最後の方になるサーシャ・コーエン(アメリカ)や、カロリナ・コストナー(イタリア)が、雰囲気的にも点の出やすいところになるので要注意。もちろんスルツカヤ(ロシア)は中盤の滑走順で貫禄を見せるだろう。個人的にはコーエンの演技が見たい。グランプリシリーズで一度故障欠場があって、ポイント不足からファイナルに出られなかったコーエン。私にとって、12月の東京でのグランプリ・ファイナルでコーエンが見られなかったのは、太田由希奈が出られないのと同じぐらいに悔しい。今回、テレビでもいい、オリンピックの舞台で演技するコーエンが見られる。
 ビデオ録画をセットしたので、明日の朝を楽しみに寝ることにする。


2006.2.17(金) 結果は

 
今朝はちょうどLIVE中継となり、最終組6人の演技を全て見ることができた。最初のプルシェンコですら、失敗はないもののガチガチに緊張している。続く選手はみんな大技への挑戦と失敗。大輔は最初の4回転に失敗して、それを引きずる状態で演技に伸びがない。あのステップも音楽に乗らず、切れがない。みんな同じ条件だから、ここで力を出せるかで順位が決まる。しかしあの緊張のなかで闘うのは、立派なものだと思う。オリンピックで勝つには、みんな大技に挑戦して一発勝負をしなければならない。その分だけ失敗も出るので、全体的にやや残念な内容の試合だった。私は昨年6月(新横浜)と12月(東京)、今回メダルの上位3人をナマで見る機会があったが、いずれもそのときの状態とは全然違う。あまりにもプレッシャーにつぶされた演技ばかりだった。それだけに、場の雰囲気をのみ込んで伸び伸びと実力を発揮すればチャンスはあった。
 女子の3人も同じ状態に置かれるので、3人もいれば、誰かは飛びぬけて大成功を収めるかもしれない。

 日本にメダルを、誰か!


2006.2.16(木) 大輔、いいかも

 
今夜のフィギュア男子フリー。高橋大輔のメダルの可能性は、ある!
 ショートプログラム1位のプルシェンコは、間違いなく金メダル、として、あとの上位選手は、大きな差がないので、やはりフリーでの勝負となる。スイスのランビールは、世界選手権優勝、12月のグランプリファイナルでも優勝と、直近の世界一の座にある選手だが、どうやら、直前に故障があるらしい。SPの演技を見ても、Gファイナルの時のようなキレがない。世界一のスピンが、今なら大輔に負けている。
 大輔がメダルを獲るには、大輔が最高の出来で、他の選手がそこそこ失敗をすれば良い。大輔がこれまでに幾度となく失敗を繰り返してきたフリーでの演技だが、ニュースで練習の様子を見ると、いつもの大輔と全く違う。本人はSPでは緊張してたと言うが、緊張でも何でもいい、失敗をしなければいいのだ。プルシェンコを除けば、大輔のストレートライン・ステップ・シークェンスは、誰にも負けない技術と芸術性がある。スピンもいい。あとは、4回転ジャンプを絶対に成功させること、そしてその他のジャンプも失敗をしないこと。これで銅メダル。SP5位だから最終組、しかも抽選でそのまた最終の滑走となった。運が大輔についてきている。
 このようなことを書いていて、あと数時間で結果が出るのだが、ワクワクする今の私の期待をこめて、頑張れ大輔!とエールを贈りたい。男子のフィギュアでオリンピックのメダルを獲った例は過去にない。明日の朝起きたらニュースで結果がわかる。


2006.2.14(火) がんばれ日本

 
日本にメダルが来ない。実力でもあるが、運もある。4年に一度のオリンピックには魔物がいる。魔物が幸運をもたらすときもあるのだが、どうも今回の魔物は日本が嫌いなようだ。

 スノーボードのハーフパイプは、あれだけワールドカップの連戦で勝っている日本選手が、アメリカをはじめとするワールドカップ不参加組に惨敗。世界が違うようだ。フィギュアスケートのペアは、日本選手は出ていないが、上位6組の結果を見ると、12月に東京代々木で見たグランプリファイナルの上位5組が入っている。フィギュアのグランプリシリーズがオリンピックの順位とほぼ同じということは、やはり最高レベルの試合だということ。そのファイナルで女子の優勝は浅田真央、2位がロシアのスルツカヤだった。もしもスルツカヤがトリノで優勝したら、やはりスルツカヤも世界中の人々も、悔いの残る年齢制限規定だったことになる。
 
 ペアの銀メダル、中国のダン・ジャン、ハオ・ジャン組は、グランプリファイナルでも銀メダルだったペア。しかし、4回転サルコウのスロージャンプに挑戦して膝から落下する大アクシデントで中断の末、それでも立ち直って演技を再開し銀メダルはスゴイ。井上玲奈の組がトリプルアクセル(3回転半)のスロージャンプをフリー演技で失敗したが、それを上回る4回転。

 とにかく、だれか日本にメダルを!


2006.2.11(土) きょうは春


 
東京の日中はたいへんな暖かさだった。真冬の防寒スタイルでは汗が出る。所用で出かけたついでに途中下車して湯島天神へ行ってみたら、やはり梅祭りの行事をやっていた。梅はまだ一部だが、そこそこ咲いていて、きょうに限っては、春が来たなと感じる。あんなに寒い毎日が、あれはいつのことだったのかと、妙な錯覚に陥る。
 湯島天神は、学業の神様だから、今のシーズンは、梅の観賞なんかではなくて、受験の合格祈願に来た人たちが、本殿の前に長い列を作っている。それを横目に、梅の写真を撮ったり、列に分け入って横切ったりと、受験に関係の無い人たちが、私をはじめちらほらいるという状況だ。

 トリノオリンピックの開会式。感動的な演出に見入ってしまう。火と光と音楽がとてもいい。冬のオリンピックの開会式を演出するのは難しいと思うが、寒さを感じさせない熱いセレモニーになった。きょうのテレビ放送、ライブでは見なかったが、朝のテレビ朝日と、今また夜のNHKで見ている。入場行進の音楽が、一定のリズムで多くの曲をつなげる「フックト・オン・ワールド・ミュージック」とでもいうような形式になっている。この開会式のために編曲されたものだと思う。
 聖火が灯ったあとで、テノール歌手のパバロッティの独唱。何の曲なのか固唾を呑んで見ていると、やはり期待通りに歌い始めたその曲は「誰も寝てはならぬ」。荒川静香がフリーを演じる曲が、ここで歌われる。
 全体を通して、私がひとり涙して感動した場面が幾度かあった。オリンピックの競技のことは別にして、このようなイベントは、私にとって大切な人生の節目をきざむ行事でもある。オリンピックごとに私も成長しただろうか。

 明日はまた寒い日になるそうだ。


2006.2.9(木) トリノでは音楽がフィギュアを制す

 
トリノオリンピック開幕直前。日本期待のフィギュアスケートは、冷静に予測をすると、かなり厳しい戦いを強いられると私は思う。金銀銅独占だなんて、可能性がないことは無いが、夢のまた夢。イリーナ・スルツカヤ(ロシア)とサーシャ・コーエン(アメリカ)が失敗をして、日本選手が最高の出来だったら、そのときはいい線いくかも、と期待をしたい。しかし、やはり、失敗などないハイレベルな試合で勝負が決まるのを見たい。12月の全日本選手権の女子フリー最終組の6人は、誰一人転倒のない、全員ノーミスの演技で、そこで争われた結果の順位だったから、見ごたえもあり、納得する結果だった。

 そして侮れない注目株が、イタリアのコストナー。私も一度昨年6月にナマで見たが、実力ではメダル圏外。しかし、地元だけに、また一発勝負でいい成績を挙げることがあるので、大きな声援を受けて大化けする可能性がある選手だ。
 
 さてここで、私が注目するのは音楽だ。安藤と荒川が直前にフリーの音楽を変更した。それが、過去に使った、とても良い曲なのだ。日本選手の、女子3人、男子1人、みんな私の好きな曲で、これなら曲に乗って、いい演技が出来るし、評価も高くなると思う。私が好きな曲だからではなくて、盛り上がる美しい曲なのだ。オペラの曲を使うのが今回曲を変更した荒川と安藤。私が好きな3つのオペラのうち2つがここにあるのがうれしい。トゥーランドットは、我が太田由希奈がジュニアで世界一になった時の曲でもある。4人がトリノのフリー演技で使う曲は次の通り。

 村主章枝: ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番
 荒川静香: プッチーニ作曲 歌劇トゥーランドット
 安藤美姫: プッチーニ作曲 歌劇蝶々夫人(マダムバタフライ)
 高橋大輔: ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番

 どの曲も、私の携帯メモリに入っているので、通勤のときによく聴いている。
 頑張れニッポン! 音楽で勝負だ!


2006.2.5(日) すみだトリフォニーホール

 
錦糸町の「すみだトリフォニーホール」は私のアパートから徒歩3分。きょうは、初めての体験だが、今週行われる公演「火刑台上のジャンヌダルク」の公開リハーサルを見てきた。コンサート・オペラ形式の演奏なので、新日本フィルのオーケストラとオペラ歌手、語りの役者など、普通のコンサートとは違った多彩なリハーサルだった。コンサートのリハーサルがどんなものか、テレビで見たことはあるが、ナマでは初めて。ただ、自分自身が第九の合唱に出たときには、一応リハーサルもあったので、雰囲気は似ていると思う。
 新日フィルの音楽監督クリスティアン・アルミンクが指揮をする。長身で若く、とてもカッコいい指揮者なのだ。このリハーサルを見たら、本公演が見たくなった。公開リハーサルの狙いはそこか。新日フィルは小澤征爾が名誉指揮者になっていて、年に一度ぐらいは指揮をしているようだ。そういえば、錦糸町に会社があったときに昼食を良く食べた「キッチンはまや」に、小澤征爾の色紙があった。
 クラシックのコンサートに久しく行っていない。たまに聴くオーケストラのナマの響きは、心を癒してくれた。


2006.1.17(火) 阪神大震災から11年

 
平成7年(1995年)1月17日、午前5時46分。阪神大震災のあのときから11年になる。わずか11年かもしれない。あれからの11年が、私には激動の時代となる。人生の折り返しにもなり、色々なことの転機になった大震災のその日その時刻を忘れることはない。時計の針の形で覚える5時46分が、まもなく1年に一度の記念日に、同じ形をもって知らせようとしているのです。

 ご苦労された皆さん、本当にご苦労様です。がんばりましょう。


2006.1.15(日) 全日本卓球選手権大会

 
東京体育館で開催中の全日本卓球選手権大会。その最終日となるきょうは、女子の準々決勝から決勝までが行われる最終日。うちの会社がコーポレートスポーツとしているのが野球と卓球(女子)。東京で行われる試合だから、応援にと、きょう一日はこれに充てることにした。
 連日テレビでは福原愛のことだけが報道される。私も、ついでに愛ちゃんを見るのもいいかと思う。今回初めて全日本の最終日に勝ち残った福原の準々決勝を同時に見ることができた。スタンドで4つの試合を同時に見る。うちの会社の選手が8人中2人出ている。金沢選手と対戦しているのは、皮肉にも1年前まで同僚だった梅村選手。元全日本チャンピオンだ。意外なことに、この試合の決着は、同時に行われている4つの試合の中で最も早く着いた。梅村の実力はまだまだ高いはずだから、この試合が事実上の決勝戦に近いと言える。
 金沢選手は準決勝も順当に勝つ。実は私はその前の男子の試合とその女子の準決勝の時間に、近くの新宿御苑へ歩いていって、苑内を散策した。ロウバイが黄色い花を咲かせているのを見つけた。寒い毎日だが、きょうは小春日和。

 男子の決勝戦は、強いドライブを打つ吉田と、カットボールの松下の対戦。軍配は吉田。

 女子の決勝で、金沢選手が勝ち、全日本チャンピオンの座を獲得した。この試合は、実力安定の金沢と、瞬発力の小西の伯仲する試合。金沢は中国のナショナルチームの選手だった。日本に来て、うちの会社に入社し8年目。日本国籍を取得してから全日本選手権に出場できるようになり、昨年に続き2回目の出場で見事優勝となった。テレビもNHK教育テレビがライブ放送なので、優勝選手のインタビューには、ハラハラさせられた。日本語がたどたどしいのだ。世界選手権では日本のために頑張ると宣言。結婚もして日本人になりきっている。

 閉会式のあと、会社の卓球部関係者に会い、お祝いを言ってから会場を出た。記念写真に一緒にと誘われたが、おこがましいので遠慮した。

 きょうは、いい一日だった。


2006.1.14(土) 久しぶりに、まとまった雨

 
東京では久しぶりの雨となった。傘を使ったのは昨年のいつだったか思い出せないほど。雪の多い地域がある一方で、乾燥続きの東京では、むしろほっとする雨だ。
 所用があって埼玉県の川越市へ行ってきた。用事が済んで、駅までの道を30分ぐらいかけて歩いたら、歴史のある町並みの商店街があった。ここへ観光か買い物で出かけてくる人もいるようだ。この街は、東武東上線の沿線。池袋から川越までは空いていたが、帰りはそこそこの混雑だ。

 次の週末、5年に一度のリフレッシュ休暇で、香港に行く予定となっている。2泊3日のスピード旅行だが、海外旅行は4年ぶりなので、とても楽しみにしている。7年前に一人で行った香港。ガイドブックを読むと、ずいぶん変貌しているらしいので、前回行けなかったところも含めて、新発見の旅となる。写真もたくさん、うまく撮れるかどうか。上手く撮れたら、HPにも掲載します。


2006.1.11(水) オペラ座の怪人が、ロングラン記録

 
ニューヨークのブロードウェイでミュージカル「オペラ座の怪人」がロングラン記録を塗り替えた。7486回。18年も続いているという。これまでの記録は何だったか、多分私の記憶では「コーラスライン」だと思う。それにしても、18年間、毎日毎日上演して、お客が入ることが驚異だ。日本でもなじみの演目だから、言葉がわからなくてもストーリーはわかる。もしも、ニューヨークに旅行で行く人は機会があったら是非観てほしい。コーラスラインは今やっていないと思うが、オペラ座の怪人はまだまだ続くのだろう。7486回の内の3500回目ぐらいのときに私はナマで観ることが出来て、通産10回以上観たオペラ座の怪人の、今でも忘れられない思い出の1回になっている。ロンドンで観た「オペラ座の怪人」と「キャッツ」も記憶に残る。私にとって、全てのミュージカルの始まりは、ブロードウェイで観た「コーラスライン」で、これが最も大切な思い出となる。
 最近、ミュージカルはほとんど観なくなった私だが、想い出は大切にしている。


2006.1.8(日) 世界で二番目の

 
昨日、運動のために錦糸町のアパートから浅草を経由して上野まで歩き、そこで昼食をとることにした。久しぶりだが以前にも一度入った「ハードロックカフェ上野駅」。駅の中の店だけに、どことなく慌ただしい雰囲気がある。カウンターの席について、いつものプレーン・ハンバーガーを注文する。世界中の主要都市にあるこの店、味はどこも同じで、メニューも豊富にあるが、私が食べるのは決まってこれだ。アメリカ南部の家庭料理をコンセプトにしているこの店で、どうしても私が共鳴するのは、かつて、アトランタでホームステイをしたときにご馳走になった自家製のハンバーガーと同じ様なものだからだ。
 私の「世界一のハンバーガー」は、KUA’AINAで、二番目がこのハードロックカフェ。でも、本当は、アトランタの家庭でいただいた自家製ハンバーガーが、生涯で最もおいしいハンバーガーだった。


 連日の大雪のニュース。東京は連日快晴で、寒いものの、雪は見られない。むしろ、雪国に育った私には雪が恋しくさえ思う。60人も亡くなっているのに不謹慎だが、雪が見たいと思う。


2006.1.4(水) 柚子茶

 
仕事始めのきょうは、少し早く仕事を終わり、午後8時過ぎには帰宅できた。休み中のサイクルに少し近い。食事と入浴のあと、久しぶりに「柚子茶」を飲んで、喉を潤し、体を温めた。寒い冬にぴったりの飲み物。韓国通の方々には当たり前のものかもしれないが、この柚子茶なるものの流行(?)は、私にとって大発見。とても気に入っている。秋葉原のガード下。輸入食品を売っている小さな店の店頭で、1キロ入りの大瓶が980円で売っていた。


2006.1.3(火) 2006年

 
新しい年を迎えました。2006年です。平成18年です。
 仕事で日付を書く仕事の方は、気をつけましょう。

 今年の最初の勝負は、まずインフルエンザにかからないこと。仕事の上でも、私生活でも、最大の戦いはインフルエンザとの戦い。予防接種をしなかった手遅れの私には、気合いと節制でしかない。がんばりましょう。

 1月2日、普通なら大阪の家に帰るところだが、この日に東京にいる機会を得て、皇居の一般参賀に出かけた。妻と長男には初めての体験。私は天皇誕生日に一度行ったことがあるが、新年は成年の皇室全員がお出ましになるので一層豪華な雰囲気になる。今年は例年になく天気が曇り時々雨。しかし早起きは三文の徳で、雨はごく一時ポツポツと当たっただけで済んだ。

 大晦日の夜のテレビ番組は、格闘技を中心に見てしまった。特に興味があるわけでもないが、次々と試合を見てしまう。そして紅白歌合戦は、やはり見逃せないので、録画してあとで全部見た。これだけの番組になると、人選や選曲にも批判の声が集まるが、それでもこれは見ておく必要がある。歌謡番組など年に一度ぐらいしか見ない。それでもいい歌があると、ジーンとしてしまう。ただ、フィナーレで「蛍の光」が流れるとき、そのときだけはチャンネルを合わせて見入った。私には一年の総決算の時間。なぜか涙がこみ上げる。

 気分を新たに、今年は良い年となるように、がんばらなくては。


 
2005年10月〜12月のページ