チケットコレクション目次 ホームへ戻る
ロイヤルアルバートホール LONDON  1979.6.10
 ロンドンにいたときに見たコンサートは多いが、その中でも、私の生涯随一としているカラヤンのコンサートに次ぐ思い出に残るコンサートがこれだ。ロイヤルアルバートホールで7月中旬から9月にかけて行われるPROMS音楽祭とは違うのだが、内容のいい人気コンサートで、体で感動できるコンサートだった。
 英語学校の斡旋で割引があり、£2.40(当時のレートで1100円)。
 大序曲1812で、楽器として使われる大砲の迫力が忘れられない。
 当時の私の日記帳には、こう書いている。

 (原文のまま)
 今夜のコンサートは学校のあっせんだから特に良いものだったに違いない。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」「ピアノ・コンツェルトbP」「大序曲1812年」など、聴き慣れたプログラムだ。それにホールがすばらしい。巨大なドームの中がホールで、ロイヤルフェスティバルホールとはまた違った古めかしい、いかにも音楽会の感じのホールだ。客席は5600だそうだ。ピアノ・コンチェルトもすばらしかったが、大序曲1812の大砲の音がさすがと言える。演奏の規模も大きかったし、このホールにふさわしい曲だ。
 きょうのコンサートは、すっかり感激した。こんなにすばらしいコンサートを、この目と耳で体験できるなんて夢のようだ。文章に書ききれない感動だ。